2014年08月23日(土曜日)
8.23.「おきゃくさん、65歳ですか?」
私の連れあいが、家の近所のスーパーのレジ係りの人に言われたそうだ。
「あの、お客さん、65歳ですか?」
連れ合いは怒った。
彼女は若い頃から化粧をしたことがない。
しかも、私と同じ年に生まれて同じ歳。
32歳の時、私が独立してから
スタンドで私と一緒に働き、陽に焼けてまっ黒だった。
61歳になる今までずっとスッピン。
結婚式に出席する時などは、美容院でちょっとだけ化粧してもらうが、
変に白くなって、私はスッピンのほうが好きだ。
それでも、彼女も女だ。
決して自分を、本当の歳よりも若く見せたい、などとは思っていない人だが、
61歳なのに「65歳ですか?」と言われて、怒るのはあたりまえだろう。
そのスーパーでは企画のセールをやっていた
「シルバー優待、65歳以上の方にお買い物10%引き」
それで、
そう書いてあるチラシを指差しながら、
「あの、お客さん、65歳ですか?」と聞いたわけだ。
そのレジの係りの人は悪気があったわけでない。
せっかくの割引きがあるので、
10%引きの特典に気が付かずにいたら気の毒だと思って、
61歳の彼女に
「あの、お客さん、65歳ですか?」と言っただけで、
その言葉に怒った連れ合いの気持ちは、分からないままだろう。
自分の立場からしか物事を考えられない人。
自分の眼からの視点しか持てない人。
人の気持ちが分からない人。
私もくれぐれも気をつけなければならない。