2014年06月01日(日曜日)
6.01.大先輩#37を後ろからパッシングする#36
今日は九州の大分県、オートポリスでのスーパーGTの第3戦です。
昨日予選、我が#37のKeePer TOM‘S RC-Fは、5位。
第一戦で優勝した時も予選5位だったので、
なかなか良いポジションです。
伊藤大輔選手、
アンドレア・カルダレッリ選手、好調です。
一方、僚友である#36のPETRONS TOM‘S RC-Fは、
平川亮が予選に乗って11位。
スーパー耐久で#37のIPSに乗ってくれている彼は、
今年のスーパーGTの2戦を、
中島一貴選手がWECに出場の為に欠場するので、
平川亮にチャンスが回ってきたのだが、
残念ながら11位。
予選のタイムアタックはわずか1周か2周しかチャンスが無いのに、
ちょうど平川選手がアタックの最中に、
前を走る車がコースアウトして、
その車がそのままコースに戻ってくるという軽率な行為で、
#36の前を塞ぐ形になってしまい、
タイムアタック失敗になったそうです。
スタートは、
#37はアンドレア・カルダレッリ。
順調にスタートして、十数周までキープポジション。
すでに初戦優勝、二戦目5位入賞の為に52kgのウェイトハンディがある。
(実際は今年からハンディが50kgを超すと、ハンディはウェイトではなく、
燃料の流量を絞られるハンディに代わっている)
#36のスタートはジェームス・ロシター。
この車は上位入賞がまだないので、ハンディはほとんどない。
予選で不運があって実力よりもかなり後ろからのスタートだったので、
スタート後のロシターは快調に前の車を抜き、
十数周走った時点で、#37のほとんどすぐ後ろにまで追いついてきていた。
そして予選の1位と2位は、
この2台だけがミシュランタイヤを履く日産GT-Rの#46と#23の二台。
この日のように気温が高く、
路面温度も40℃を大きく越している状況だと、
このミシュランタイヤが圧倒的に有利だそうだ。
ブリジストンタイヤもかなり追いついてきているが、
この状況では、まだかなり差がありそうだとチームも言っていた。
そんなミシュランタイヤの圧倒的な優位に果敢に挑んで予選3位になったのが、
昨年のチャンピオンカー#1 ZENT CERMO RC-F。
かなり柔らかくグリップの良いソフトコンパウンドのタイヤで対抗した様だ。
だから予選はもちろん、
(予選で使ったタイヤで決勝もスタートしなければならない)
スタート、レース序盤は速かったが、
十数周もすると、タイヤがたれてきたようで、
急に遅くなってダラダラと順位を下げた。
それで#37が4位に上がり、
30周前後でまず#37がピットイン、タイヤ交換、燃料補給、
そして伊藤大輔選手にドライバー交替。
伊藤大輔選手の安定感は、お墨付きで、何の不安もなく4位をキープ。
#36も、#37の2周後にピットイン。
タイヤ交換、燃料補給、そして平川亮選手にドライバー交替。
平川亮選手は、タイヤがまだ暖まっていないコースインの1ラップ目、
早速、1コーナーで軽~くコースアウト。
すぐにコースに戻って事なきを得たが、
一緒にテレビを見ていた平川亮選手のお父さんは、
「あちゃー」みたいな表情。
それから、
色々な出来事があって、
順位も微妙に変わったり、
色々あって、
平川亮選手も、もちろん伊藤大輔選手も、
無事に、しかも速く#37と#36を走らせた。
しかし、他の車にアクシデントがあって、
セーフティーカーが長い時間入り、
ラストまで10周を残して、再スタートとなった。
それまで、みなさんと一緒に
スタートからグランドスタンドで応援をしていましたが、
ゴールを迎えるべく、
再スタートになる前に、ピットに帰りました。
その時の順位、
#46、#23、#12の三台のGT-Rに続いて、
4位の#37の伊藤大輔選手、
5位に#36の平川亮選手。
#37伊藤選手は前を行く#12カルソニックGT-Rを、
0.1秒~0.3秒差とぴったり後ろで、
どのコーナーでも、絶対に抜くぞと、強くプレッシャーをかけるが、
なかなか抜けないでいる。
その#37に、そのまたぴったりと着いて、
プレッシャーをかけるのが#36の平川亮選手。
一度は#36が、#37を抜いて、
ピットも騒然となるが、
すぐに#37伊藤選手が抜き返して、
また#12のGT-Rを追う。
私達も#37伊藤選手に声援を送るが、
ふと、その後ろで#36が、パッシングをしているのがテレビに映りました。
あらまっ、平川亮選手、
大先輩の伊藤大輔選手にパッシングをしている。
まさか、
「どけ」と言っている訳ではないので、
別にいいのでしょうが。
レースはそのままの順位でゴール。
#37は、残念ながら表彰台ならずの4位。
#36は、その直後の5位。
二台とも大健闘のレースでした。
帰りの熊本空港で、
たまたま東京に帰る関谷監督や平川亮選手を見かけたので、
平川亮に、
「伊藤大輔選手、何か言ってなかった?」
と、聞いたら、
「別にぜんぜん何も言ってなかったですよ。」
と、ニコニコしていました。
※ゴール数周前のデッドヒート
平川 亮 大した若者です。間違いなく未来の大スターです。