谷 好通コラム

2014年03月23日(日曜日)

3.23.西田智聡君をしのぶ

弊社西日本事業本部九州営業所の西田智聡(ともあき)君が、
昨日亡くなりました。
享年42歳のあまりにも若すぎる死です。

 

ここ一二年、
すごく痩せて来たことを皆が心配していたのですが、
数ヶ月前、血痰(けったん)が出るとの事で病院に行き、
検査で肺に癌があることが判りました。
それで入院となったのですが、
なかなか肺からの出血が止まらず、苦労していたようです。
しかしそれもようやく止り、
ここまでずっと抗がん剤治療で闘病生活をしていたのですが、
入院、退院を繰り返して、そのうち職場に復帰できるものと頑張っていました。
しかし、不意に、
昨日、死の知らせが彼の妹さんからもたらされました。
一時帰宅をしていた時に急に痛みがあって、
病院に帰って治療を受けたのですが、
病状が急変して、突然の死となったそうです。

 

 

彼、西田智聡君は平成15年7月17日に入社後、
快洗隊(現キーパーLABO)での技術との経験を活かし、
10年余に渡って福岡営業所のインストラクターとして、活躍をしてきました。
主に鹿児島、宮崎の南九州を担当していて、
多くの施工店様から大きな信頼をいただいていました。
まさしく言葉通り、
真心と厳しさを持ったインストラクションで、若い技術者たちを育て、
お客様の会社幹部の方たちからも信頼のお言葉を多くいただいていたのです。
彼に感謝している若い技術者たちも多いと聞いています。

 

彼は身長が190cm以上あって、
ちょっとした巨人でした。
いつもニコニコした、やさしい巨人です。
だから、彼の体系に合う3L以上の「キーパー一級ツナギ」がなく、
彼だけ、青い出来合いのツナギに、
「キーパー」を印字して使っていたことがあります。
ずいぶん長い間、彼だけ別の色のツナギを着ていたのです。
それでも、彼はずっと、いつも、ニコニコしていました。

 

彼の技術研修が厳しくて
「社員教育に非常に役立っている」と、
施工店さんの会社幹部の方から
大変に高いご評価を聞いたことをきっかけに、
彼特製の「オーダーメイドの特大のキーパー一級ツナギ」を、
プレゼントする事になりました。
彼が、彼だけの為の「キーパー一級ツナギ」をむちゃくちゃ喜んでいたのは、
言うまでもありません。
ただ、あとから回ってきた請求書を見て、びっくりしました。
下手な背広なんかよりはるかに”高級なお値段”だったのです。
服屋さんに言わせると、
背広と違ってゼロから型紙を起こしたそうで、
すごい手間が掛ったのだと恐縮していました。

 

しかし、西田君は喜んでいました。
また、それ以上に、よく似合っていて、カッコよかったのです。
特製の一級ツナギを来た西田君は、最高にカッコよかったのです。

 

奇しくも明日、午後から、
彼が一生懸命育てた鹿児島や宮崎の南九州の技術者の皆さんが集う、
キーパー技術コンテスト南九州チャンピオン決定戦が開かれます。
西田君の葬儀が終わってすぐの時間から競技の始まりです。
これも何かの縁なのかもしれません。

 

たくさんの人から頼られ、必要とされ、
たくさんの人から慕われていた西田智聡君の、
安らかな、ご冥福を、心よりお祈りします。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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