2013年12月13日(金曜日)
【技術情報】紫外線とガラスタイプKeePerコーティングの効果
弊社内、技術開発センターが、
紫外線とガラスタイプのKeePerコーティングの効果について、
解かりやすいレポートを書いてくれたので、ご紹介します。
【技術情報】紫外線とガラスタイプKeePerコーティングの効果
紫外線とは400nm~280nmの波長の電磁波です。
紫外線には
UV-A : 400-315nm
UV-B : 315-280nm
UV-C : 280nm未満
の3種類に分けられます。
オゾン層の影響で地表に届くのは、UV-A,UV-Bの2種類ですが、
その90%以上がUV-Aです。
紫外線の人体などへの悪影響を防止する方法としては、
反射剤、吸収剤、抗酸化剤があり、
化粧品等に利用されて色々商品化されています。
窓ガラスが紫外線を防げるかどうかですが
純粋なガラス成分(SiO2)は紫外線の波長域において、
吸収係数が著しく増加し紫外線の透過率を急激に減少させます。
しかし約50%は透過してしまいます。
自動車の塗装面に於いては、
何もしないで塗装がそのまま露出していれば、
100%の紫外線(ほぼUV-A)が当たり塗装を劣化させることとなります。
だから、昔からワックス、シリコーンオイル、ポリマー等で
紫外線を少しでも吸収、拡散をさせて、
紫外線による塗装の劣化をなるべく低減してきていました
最近、ポリシラザンなどで造られた
ガラス系(SiO2)のみのコーティングが
紫外線劣化にも非常に効果的として普及していますが、
窓ガラスと同じように、
特殊な防止剤の添加無しでは紫外線を約50%も透過し
塗装にある程度影響を与える事となります。
KeePerのダイヤモンドキーパーケミカル、
クリスタルハイブリッドレジン、レジン2は、
ガラス系骨格構造に
有機成分をハイブリッドしている為、
紫外線吸収効果が増幅されています。
また、3次元的、立体構造で被膜が形成されている為
紫外線を反射、拡散、分散させる効果が高く、
単なるガラス系コーティング剤に比し紫外線透過率を著しく低減させます。
それでも100%の紫外線を完全に遮蔽するわけではありませんが、
単なるガラス系コーティング剤の50%遮蔽よりもはるかに高く
塗装の劣化防止の効果は非常に高いと考えられます。
公共第3者機関での試験でもその有効性が実証されています。
アイ・タック技研株式会社 技術開発センター