谷 好通コラム

2013年11月23日(土曜日)

11.23.ケネディ「あなたが、あなたの国のために、何ができるのか」

世界中の人が知っている有名なケネディ大統領が、
大統領就任演説で、
「あなたの国が、あなたのために、何ができるかを問うのではなく、
あなたが、あなたの国のために、何ができるのかを問うてほしい」
と、大観衆に対して言ったそうだ。

 

私流に、勝手に解釈すると、
「国家の大統領になったからには、
国を良くして、国民を幸せにする。
それが大統領の仕事です。

 

国民の皆さんの一人ひとりが、
国を良くするために何が出来るかを考えてください。
私達と皆さんと共に力を合わせれば、
きっと国を良くすることができる。
国が良くなれば、それが必ず皆さんのためになる。きっと幸せに出来る。

 

今、皆さんが国に対して、
とりあえずの何かを求めるだけでは、
国が良くなっていなければ、国は何も出来ない。

 

今、目先の何かを求めるのではなく、
まず、皆さんと一緒に、この国を良くして行きましょう。
この国の大統領への就任に当たって、まず、皆さんの協力を求めます。」

 

なんてことかな、と思います。
国のリーダーとしてのあるべき姿勢を表明した有名な演説ですね。

 

対して、
世の普通の政治家が
国政レベルの政治家ですら、
「私がみなさんの町に道路を作ります。」と、
住民の利益を代弁するような「利益誘導型」の公約をし、
「政治家はみなさんのために働くのが仕事です」と公言して、
選挙民は、
「そりゃそうだろう。俺たちの役に立つ政治家を選ぶのが選挙さ。」
そう言ってはばかりません。

 

税金でいえば”減税”は票になりますが、”増税”はダメです。
何らかの施設の”誘致”は票になりますが、”撤廃”は表になりません。
予算を”増やす”のは票になりますが、予算を”減らす”のは票になりません。
それでとうとう、国民全体の借金は、
個人個人が持っている預貯金の総額を越してしまいました。
危険レベルのひとつの一線を超したわけです。

 

政治の姿勢としては、どちらかいいのか、
どちらの国民が幸せになりそうか。
なんとなく分かりそうですね。
とはいっても、アメリカも現実は日本とそう変わったものではありません。
ケネディ大統領の演説のようには
アメリカも政治と民衆の関係は上手く行かないようです。

 

彼が暗殺されたのは私が11歳の時で、
子供心にすごく悲しく、残念だと思ったことを憶えています。

 

「あなたの国が、あなたのために、何ができるかを問うのではなく、
あなたが、あなたの国のために、何ができるのかを問うてほしい。」
この言葉は、会社にもそっくりそのまま言えます。

 

会社を構成しているすべての人が、
そのすべて人の集まりである会社のこと、
そしてお客様の事を、いつも真剣に考えられたら、
その会社は強靭な体力を持った企業であり、間違いなく発展できます。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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