谷 好通コラム

2013年11月11日(月曜日)

11.11.スーパーフォーミュラは純スポーツでした

「スーパーフォーミュラ」を観戦したのは初めてのことでした。
まず初めに感じたことは関係者の少なさ。
自動車メーカー、ディーラー、自動車関連業種の人がほとんどいません。
スポンサー関係の人も、
それらに招待された人も少なく、レースクィーンもいず、
だから、
ピットに近接したパドック駐車場も混雑していません。

 

ピットに付属したテントも張られていなくて、
ホスピタリティーもあまりありません。
さらに観客の少なさは、少し驚くばかりで、
サーキット全体が華やかなスーパーGTとは違いました。

 

スーパーフォーミュラは、
全車、同じボディとシャーシを使用しています。
エンジンはトヨタとホンダの二種類だけで、
スーパーGTなどでは日産の車を使っているチームは、
ここではトヨタのエンジンを使っています。
二種類のエンジンはすでに熟成しきっていて、ほとんど差はなく、
ボティとシャーシがみんな同じで、
エンジンもほとんど差がなく、
つまり、スーパーフォーミュラに出ている車は、
どの車も、ほぼ同じ条件であるといっても過言ではないのです。

 

となれば、
ドライバーの”腕”の勝負となるのです。
スーパーフォーミュラは、
ドライバーという”人間”が、主役であり、
これは正しくスポーツです。
アスリートが、同じ条件で戦う、スポーツでしょう。

 

それに対してスーパーGTは、
ボディもシャーシも、エンジンも、バラバラで、
それぞれの車のメーカーが、
その車のイメージアップを狙って、レースを争います。

 

スーパーGTは、”車”が主役なのです。
だから、その車のメーカーの人や
カーディーラーの人もいっぱい来て、そのお客様や関係者もいっぱい来ます。

 

ドライバーのファンもいっぱいいます。
スーパーGTもスポーツですが、
レースを見に来る人は、”車好き”が多いので、
多くはやはり、カッコいい”車”の闘いを見に来ます。

 

だから、そのカッコいい車を看板にするスポンサーが着いて、
ロゴを大書して、スポンサーのイメージアップを図ります。
スーパーGTは動員力の大きなエンターテイメント。
だからたくさんの人も集まってきます。

 

つまり、スーパーGTとは、
スポーツの一面を持ちつつ、
ビジネスとして価値あるチャンスを生み出してくれる
エンターテイメントとであると言えます。

 

対して、私が感じたスーパーフォーミュラとは、
ドライバーが、同じ条件の車に乗って、ドライバーの腕を競う純粋にスポーツです。

 

楽しみ方が少し違うかもしれませんが、
私はスーパーフォーミュラをまた見に来たいと思いました。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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