谷 好通コラム

2021年02月07日(日曜日)

2.06.再び、達成会を開く為に、もうちょっとです。

感染拡大防止のために皆と会うことをなるべく避けるようになり
会議でも、北海道、東北、関東、関西、中国、九州と遠い場所にいる人は
当然のごとくZOOMでの参加になっていて、
これはこれで移動時間と費用の節減になっていい面もありますが
最近では、地元にいるメンバーまで、
会議室が過密になるからという理由で、
会社内の別室でZOOMでの参加になってきました。
でも、これだったら、全員が自宅からの参加でも同じだと思ったものです。
それで、テレワークの意味と、
テレワークでも良いという理由が分かったような気がしました。
同時に、これはこれでいいとも思った。

 

 

しかし、慣れていないだけかもしれないし、
方法的に未熟なのかもしれないが、とにかく疲れます。
モニターの中の細かく分かれたマスに映った一人一人をじっと見ていると、
老眼ながらも結構見えてきて、つい、しっかり見てしまい、
モニター画面を睨みつけながら
スピーカーの声と熱心に話をしていると、すぐに疲れて、
1時間に1回の小休憩では足りなくなってきて、
休憩の度に狭い喫煙所が「過密」になって、
そろそろ、この三階のテラスにある極楽喫煙所にも
「定員」を作らなくてはいけません。
と、
そんなことはどうでもいい事ですが、
こんな集中をずっと続けるのは大変であり、ストレスが溜まってきそうです。

 

しかし、ふと心配になるのは、
コロナ禍”後”にも、経費節減と時間短縮を目的に、
ZOOMのようなリモートの会議が増えるのではないでしょうか。
多分そうでしょう。
あるいは挨拶とか交渉事まで、
リモートであることが普及するのかもしれません。
ひょっとしたら会社内部のコミュニケーションもリモート化するのでしょうか。
それがデジタル化という事なのでしょうか。
とすると、少し心配です。

 

というのは、
同じ場所の、同じ空気を共有しての直接的なコミュニケーションは、
感染予防の観点からは最悪かもしれませんが、
人と人の心のつながりを造り上げるには最適、かつ必要最低限の条件です。
日本には昔から「同じ釜の飯を食う仲」の例えのように
生活の一部を共有することによる人間関係を尊重する文化があります。
あるいは「三顧の礼」というように
何度も「お会いする」ことによって出来る人間関係を大切にしてきました。
それが画面対画面での挨拶、交渉、話し合いでは、
人間関係がすごく浅いものになってしまって、
「信頼」とか「共感」とか「思いやり」とかの、
メンタルなものを伴った深い人間関係が出来るものなのだろうか。
と思うのです。

 

私たちは、社長も専務も、頻繁に店舗を訪れます。
ものすごい回数、店舗に行っているようです。
私も以前はたくさん廻りました。今でも少しは行きます。
話をしたり聞いたりするのならば、電話で出来るし、
Webでのリモートを使えば相手の姿も見えますが、
それではダメなのです。何も分からないと言ってもいいくらいです。

 

実際に自分で行って、
店のスタッフの顔を直接見て、表情を感じて、店舗を共有して、
同じ空気を吸って、肉声でのコミュニケーションは、
その店のそのままを共有する関係になれます。
その上で、店を考え、お客様を思って考えると、
本当の意味でいい店づくりが出来るような気がするのです。
お客様はリモートで来店される訳ではなく、リアルに来られる訳ですから、
店のスタッフと会社が”生”に店を共有して造られ、運営されていないと、
お客様にとっての良い店作りは出来ないのではないでしょうか。
当然、スタッフにとっても同じです。
リモートでは暑さも寒さも雰囲気も何も”感じる”ことは出来ません。

 

BtoBのお客様との関係でもそういう部分があるでしょう。
ここは基本的にリモートが主力になって行くのかもしれませんが、
少なくとも「三顧の礼を尽くす」部分はリモートでは無理です。

 

少なくとも、私たちは、
新型コロナ禍を終息させる決め手であろうワクチンの接種が、
急ピッチで全国民にされて、安心できるようになったら、
また、皆が大好きな達成会を復活させましょう。
楽しみで仕方ありません。

 

2月からの医療従事者に続いて、
私など65歳以上の老齢者は4月から接種が始まるらしい。
もうちょっとです。
もうちょっと、と言えば、
ゴール直前までトップを走っていながら、
500m手前でガス欠になって、
トップどころかチャンピオンをも取りこぼした我らが#37を思い出します。
あの悔しさを教訓に、
もうちょっとだからこそ、
最新の警戒で新型コロナの感染に気を付けなければなりません。
ここに至って感染して死んだのでは、今度は悔しいではすみません。
臆病なまでに、怖がって、あえて厳戒態勢にしましょう。
我慢してでもテレワークを考えてみます。

 

再びみんなと達成会をする為なら、”もうちょっと”を真剣に考えられます。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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