キーパープロショップをかたる偽ホームページが、
中国北京にあって、
フランチャイズを募集し、
何百万円もの入会金や高いロイヤリティを謳っていました。
その実体はもちろんありません。
明らかに詐欺です。
その被害にあいそうになった中国人が、
日本の我々に文句のメールを送ってきて初めて分かったのです。

その偽ホームページには、偽店舗の紹介だけでなく、
なんと日本のLABOのスタッフの顔写真が、
偽店舗の技術スタッフと称して何人も紹介されていました。

ロゴの使い方も何もかもめちゃくちゃで、
見ているだけで腹が立ってくる酷いでたらめなホームページであり、
許しがたいものでした。

そんな偽ホームページを造った会社に、
本物のKeePerのケミカルを、
若干ではあれ、売っていた人がいたのです。
その人に、この偽ホームページがWeb上から無くならなければ、
その人自身にもKeePerケミカルを今後一切売らないと抗議し、
じきにその偽ホームページは消えました。

それでホッとしていたのですが、
実は、中国には、
日本からは見ることが出来ない
中国国内でだけで見られるフェイスブックのようなSNSがあって、
そこにまだ、偽KeePer PROSHOPのフランチャイズが募集されていたのです。
それを中国国内の人からの通報で聞いて、
この事態が深刻であることを悟りました。

中国国内からしか見られないのでは、
事実を確認する事も出来ないし、
それをどのように、消すように命令したらいいのかさっぱり分かりません。
弁護士に相談しても
中国の問題を扱っている弁護士さんは名古屋に一人しかいないらしく、
極端に忙しいので、
いちいちそんな事までやっていられないような事を仰います。

もちろん中国国内の「KeePer」の「商標」はきちんと取ってありますし、
中国名の「汽宝(ちーぱお)」の商標も取ってあります。
取ってあるのですが、知的財産権の認識が非常に薄い国で、
ニセモノだらけの現状の中で、実効のある手は打てそうにありません。
しかし人口12億人の国で、
KeePerでもなんでないキーパープロショップが、
中国で大金を騙し取りながら存在し続けるのは許せません。
何とかしなければなりません。真剣に考えています。

中国国内だけのSNSとは一体どうなっているのでしょう。
YAHOOの検索では調べると、こんな一文がありました。

「中国はご存じのとおり、ネットにおける規制が非常に厳しく
検閲規制やサーバードメインにおいても
現地法人がないと取得できないなど、大きな壁があります。

また、facebookやtwitterなどの世界最大級のSNSが
中国で閲覧ができないということは皆さんご存知かと思います。
理由としてはSNSを介して反政府運動につながったり、
中国政府が禁止するワードが飛び交うことを恐れ、
中国本土からは基本的にアクセスすることができないようになっています。
（それでも法を潜り抜けfacebookを利用するユーザーが増えているようですが。）
そこで海外のSNSが利用できない代わりに、
中国独自のSNSが大きく成長しました。
例えば中国版facebookと呼ばれる「人人網(レンレンワン)」と
中国版Twitterと呼ばれる「微博(ウェイボ)」があります。
これらはほぼ本家サイトと同じ機能を持ったもので、
名前が違うだけでほとんど一緒です。
しかしながら圧倒的なユーザー数を誇り、
人人網は1億6千万人、
新浪微博（sina）は2億ユーザー（2011年8月まで）がいます。」

中国は、これからどうなるのでしょうか。
自分の国民に世界のSNSを鎖国して、自由な行き来が出来ないようにし、
国外からの知的財産は、
国内では使い放題の野放し状態で踏みにじり、
品質などそっちのけで、目先の儲けだけに走るのが当然の国です。
国内でも賄賂なくしてビジネスは成り立たない後進国ぶりは未だひどいようです。

何年か前、
私は中国の、あるいは中国人の、
身勝手さに嫌気が差して拠点を撤退しました。

中国の生産会社と付き合ったことのある人は、
ことごとく、裏切られた経験を持っていると言い、
それでも「安さ」が圧倒的だったので付き合いを切れなかっただけで、
他の国での生産で間に合うのであったら、
中国とは縁を切りたいと口に出す人がほとんどでした。

私も、縁を切れるものなら本当に切りたいと思うようになる寸前です。
あの中国国内のSNSに残る詐欺的PROSHOP募集は絶対に許しません。