2013年09月18日(水曜日)
9.18.自分達が自分達から借りたお金を、子供や孫が返す。
昨日は妙なことを書きました。
「我々は生きていないが、若い人が借金を払う。」とは、
あまりこういう言い方をしないものですが、
本当はこういうことなのではないかと思っているのです。
今日本の国家予算は、約半分が国債でまかなわれています。
国債とはすなわち借金のことです。
国、つまり国民全体が、
銀行や保険などに国債を買ってもらうという形で借金をします。
銀行や保険などが持っているお金は、
国民全体が銀行や保険などに預けているお金です。
つまり、国民全体が、
(銀行や保険などを通して)
国民からお金を借りて、国民全体で使っているわけです。
その使ったお金はどこへ払われるかと言えば、
それが例えば公共工事への支払いならば、
たぶん多くの部分が一部の業者である国民の所に行き
そのお金は、銀行や保険に貯められて行きます。
その貯められたお金を、国民全体が、また借りて、国民全体が使う訳です。
つまり自分達が、
自分達のお金を借りて、
自分達で使っているのです。
しかし、その借りたお金には、それぞれに貸主がキチンといるので、
返さなくてはいけません。
借りたのは自分達だすが、そのお金の元は自分達のお金です。
だから返してもらうべき人も自分達です。
でも、返す人、
返済する人は自分達ではなく、
将来の自分の子供や、孫たちです。
つまり、
自分達のお金を、
自分達が借りて、自分達で使ったのに、
自分達の子供や孫が、貸した人である自分達に返済するわけです。
もう一つの言い方をすると、
自分の収入の二倍のお金を使う豪勢な生活を、
将来、自分の子供が払っていくローンを組みながらしている。
そのローンを子供が払い始める頃には、
自分は死んだりして、いないので、気にならない。
子供や孫が返済をするローンを組みながら、
自分の稼ぎの二倍のお金を使った豪勢で優雅な生活をするということです。
それが今の日本全体の生活なのではないでしょうか。
リニア鉄道は名古屋⇔東京を40分でつなぐのだそうです。
総工費もたった9兆円らしい。
日本の全国民が、一人あたり8万円出せば払える借金。
四人家族ならばたった32万円を出せば、名古屋⇔東京を40分の便利が買える。
みなさんなら、出しますか?
自分の子供、孫が、一人8万円出して買うべき”便利”なのでしょうか。
もうすでに一人あたり1,000万円、
四人家族ならばみんなで4,000万円の借金があるのに、
もう32万円借金を上乗せして買うべき”便利”なのでしょうか。
どうせ自分の子孫が返済するのだから、
気にせず借金の上乗せを、するのでしょうか。
私にはよく分からないことですが、
そういうことを、ずっと、し続けていていいのでしょうか。
良い訳がないでしょう。
少なくとも、借金を払う役目の若い人たちには、
本当に申し訳ないと思うことがあります。