2013年08月27日(火曜日)
8.27.碧南海浜水族館のアリゲーターガー
愛知県に碧南市という小さな市があります。
三河湾の一番奥まったところに位置し、湾内ですが海に接しています。
そこに「碧南海浜水族館」という小規模の水族館があって、
夏休みともなると、とてもにぎわっています。
私ももう十回以上行きました。
決して大型水槽がある訳でもなく、
決して設備も建物も新しくなく、
珍しい種類の生き物がいるわけでもなく、
ラッコとか、オットセイとか、イルカとか、芸達者のスターがいる訳でもない。
普通~~~~の、
いろいろな魚が、水槽にいる水族館です。
でも、この展示が、ものすごく面白いのです。
どの水槽も、どの展示も
明らかに、学芸員や飼育係が、発想と、創意と工夫が豊かで、
明らかに仕事を楽しんでやっていて、
一つ一つの水槽が、もうエンターテイメントなのです。
ここは子供と一緒に何度来ても飽きません。
子供が飽きないのです。
それぞれの水槽で、
生物の生態をよく理解した環境が造られ、
生き物が、狭い空間に閉じ込められているのではなく、
その水槽の中で、なんとなく幸せにしているように思えるのです。
http://www.city.hekinan.aichi.jp/aquarium/
今は特別展「ハゼの魅力・小さな成功者」をやっています。
地味な特別展で、私も見ましたが、決して面白いものではありません。
でも、しっかりとした中身の濃い、力のある企画だったと思います。
出口に近い場所に「アリゲーターガー」の剥製標本が展示してあります。
珍しい種類の魚でもないので、違和感があったのですが、
よく見たら、「市内の下水に生きていたアリゲーターガー」
「要らなくなったペットを捨てるのは犯罪です。」というような説明でした。
なるほどなぁーと感心しました。
ペットとして飼われていて、
いらなくなったから自然に放たれた外来の生き物は、
日本自然の生態系を壊滅的に破壊しています。
ミシシッピーアカミミガメ、ブルーギル、大口バスなどは知っていましたが、
姫メダカもそうだとは、いささかショックでした。
そんなペットを野に放つ危険を、
このアリゲーターカーは、怖い姿で、子供たちに自然に訴えています。
碧南の海浜水族館。
今月最終の土曜日まで「ナイト魚っちんぐ」を企画していました。
ぜひ、連れを誘って見に行きたいと思います。