2013年07月16日(火曜日)
7.16.人はその存在そのものですでに意味がある。
インドのマザーテレサが、
路上死を待つ貧しいホームレス者を施設に引き取り、
「あなたは主に望まれて生まれ、育ち、
主の許に帰る為に、今、死んでいくのです。」
と、死にゆく孤独な人に語りかけたそうです。
家を持たない貧しい人は、
もう家族もいません。
自分を知っている人もいない、
誰からもアテにされず、何の役にも立たず、
自分が死んでも誰も気がつかない・・・孤独。
人間は、誰かに、あてにされ、役に立つことが一番の幸せだと言います。
インドの路上で死ぬ貧しいホームレスの人は、
底なしの深い孤独の中で死んで行くのです。
そんな不幸な人たちに、
「あなたは主に望まれて生まれ、育ち、主の許に戻るために死んでいくのです。」
そう語りかけたマザーテレサは、
孤独の人に心の救いを与えたのでしょう。
世の中の人で、
望まれていない存在など一人もありません。
その存在そのものだけで、必ず何かの役に立っています。
人間は、誰かに、あてにされ、役に立つことが一番の幸せだと言います。
本当にそうだと思います。
そう単純に考えると、
理解できることがいっぱいありました。
人間は、
子供でも、青年でも、女でも男でも、老人でも、
誰もが、人から、何者かから、
必要とされることを、
この上ない幸せだと感じます。
その逆は、孤独です。
残酷な孤独です。
それを理解し、共感して、救ったのがマザーテレサでした。
孤独は残酷です。
それが解らない奴は、たぶん、鬼です。
人は、人にやさしくあろうとする時、
その人を必要だと言うのでしょう。
やさしい人は、その人を、必ず必要とします。