2013年07月13日(土曜日)
7.13.外食は、家族のすべてを開放し、幸せにしたか。
外食産業について思うことがあります。
先日、晩御飯でファミレスの「デニーズ」に行きました。
何を食べたかはもう忘れてしまいましたが、
とても美味しかったことは憶えています。
しかも、メニューにすべて熱量kcalが書いてあるので、
摂取熱量を制限されている者(メタボ)としては、大変安心して食べられます。
驚くほど混んでいました。
外食でご飯を食べると、
好きな席に座って、
家族それぞれが、好きな物を、バラバラに注文できる。
食べるだけで奥さんも手間要らず、
後片付けもなし、亭主も洗い物の手伝いもなし。
しかも、
自分で作るより。むしろ安い。
しかも、
奥さんの料理よりはるかに美味しいので、
亭主もこちらの方がイイ。
昔に比べて外でご飯を食べる年齢層の人口はむしろ減少しているのに、
外食でご飯を食べる人の数は驚異的に増えたのは、
当然の帰結なのでしょう。
よく、近頃の子供は家庭で出されたおかずを食べずに、
「私は魚じゃなくて肉がイイ。」
「僕はラーメンがいい。」
と好き勝手に、自分の食べたいものを主張するというが、
日頃から外食で好きな物を注文して食べているので、
それが家庭であっても、
自分が食べたいものを”注文”する事に違和感がないのでしょう。
しかし、外食産業の急成長もそろそろ限界が見えてきているそうです。
少子化と老齢化が進んで、
外食をする年齢層の人の数がいよいよ減っているのかなと思います。
決まった数のパイを、しかもわずかに減少しつつあるパイを、
成長しきった外食産業の猛者たちが奪い合う時代が始まっているのです。
しかし、日本国中のどこに行っても、
日本全国で見るファミレスと、
牛丼、うどん、カレー、回転寿司、ハンバーガーがあり、
むしろ田舎ほどメジャーな絶対数の多いチェーン店が多く、
地元らしい食べ物が少なくなってきたと感じます。
20年前から日本国中を出張してきた者としては
つまらなく、さみしくなりました。
しかし、一度、外食を頻繁にする生活で楽をしてしまうと、
昔のように材料から料理して
おかずとご飯を造るような手間のかかることは、
もう主流にはならないでしょう。
外食によって
奥様は、材料を買いに行く手間と造る手間が一切なく、
家族はそれぞれが好きなものをバラバラに頼めて、
大体おいしく、安い。
スマフォを見ながら食べても、
周りのみんながやっているので許されて、
後片付けも一切いらない。
こんな、
家族みんなが開放され、一人残らず幸せになる「外食」は、
今後も減ることは絶対にないのです。
家で、家族と会話をしながら、
ビールを飲んで、
お母さんの味をみんなで楽しむ晩御飯が、
私は、一番好きです。
本当は、みんなそうです。