2013年07月10日(水曜日)
7.10.たまたま勉強をしなかっただけ
面白い話を聞きました。
私が尊敬している人が、
一緒に酒を飲みならがこんな事をおっしゃいました。
「私が社長をやっていたころの会社の社員で
『僕は頭が悪いですから・・・』と言う者がいた。」
だから私は、
『君は別に頭が悪いわけではない。
学生時代に学校のお勉強をしなかっただけだ。・・・』
そう言って、頭が悪いからと思い込むことをやめさせた。」
これには私も同感です。
学校の勉強を沢山して、
通信簿の成績が良かったとしたら、
それはそれで、その人は頭の悪い人ではないのでしょう。
しかし、
学校の勉強をしなかったので、
通信簿の成績が低かったとしても、
それが、その人の頭が悪いということにはまったく直結しません。
学校の勉強はしなかったけれども、
ものすごく頭がいい人はいっぱいいます。
あの発明王のトーマス・エジソンも小学校での成績は悪かったと、
小さい時に読んだエジソンの伝記に書いてありました。
でも親にとって、
自分の子供が小学校とか中学校での通信簿の成績が悪かったら、
「あー、この子は、頭が良くない子なんだ。」と思ってしまいがちです。
通信簿の成績なんて気にせずに、
「この子は、たまたま、学校のお勉強に興味が持てなくて
勉強しなかったので通信簿の成績は悪かったけど、
何か、この子が夢中になるような他の事をやらせたら、すごく優秀で、
本当はすごく頭のいい子かもしれない。」
と、自分の子供をあくまでもポジティブに思える親はなかなかいないでしょう。
むしろ、学校を卒業後、全く別の能力を発揮して、
いい仕事をいっぱいし、たくさんの人から支持されて、成功したとしても、
親から見れば、
小さい時に成績が悪く頭の悪い子だと思い込んでいる我が子の成功を信じられず、
「何か悪いことでもやっているのではないか。」
なんて、かえって心配することもあるかもしれません。
通信簿の成績が悪い=自分の子供は頭が悪い。
親は直線的に刷り込まれてしまいがちなのです。
一度、「わが子は頭が悪い」と思い込んでしまうと、
ずっとそういう目で子供を見てしまい、
子供が大人になって一人前になっていても、
いつまでもずっと頭の悪い子供扱いをしてしまいがちのようです。
自分の了見の狭さを、改めて感じさせられる今日この頃です。