谷 好通コラム

2013年04月24日(水曜日)

4.24.これは秘密でも何でもありませんが

わが社には登録された「特許」「意匠登録」が何本もあります。
特許のほとんどが「洗車方法・△□×●・・」という名前で登録されていています。
国際特許にしているものもあります。
と言っても、国際特許にすると世界中を網羅する特許になったわけではなく、
最終的には一国一国に特許を登録して行くことになって、
ハンパではない額の特許登録料が必要になってきます。

 

 

特許は、昔は、比較的簡単に取ることができました。
特許を申請して何年かあとに審査請求をして、
類似の特許がなければ、
或いは公知の事実でなければ、
登録の査定が出て、その特許は登録されます。

 

この「類似の特許がなければ」又は「公知の事実でなければ」が、ポイントで、
昔はアナログであったので、
特許の審査官も膨大な書類の中から類似の特許を見つけること自体が非常に大変なので、
それらしきものがなければ、とりあえず特許になってしまったものです。
それで、それが世間に出て、
その特許が、特許であるのはおかしいと思う人がいたら、
「この特許は、すでに○○○という特許に出ているから無効だ。」
「この特許は、すでにみんなが知っている公知である。だから無効だ。」
と、「無効審判」を申し立てて、登録された特許をつぶそうとします。

 

つまり、昔は、
特許は申請すれば、
とりあえず、余程の事がなければ登録されたのですが、
一旦登録されても、無効であるという人が出てくれば、結構つぶされました。
私も大昔に出して登録された特許が、
その特許の存在で困る人がいて、
無効審判を提訴され、つぶされた経験が1回だけあります。

 

 

今はまったく違う様相になりました。
特許がデータベース化されて、
コンピューターの「検索機能」が特許庁に備わったからです。
新しい特許が申請され、審査請求が出されたら、
すでに蓄積されている既存の特許のデータベースに、
新しい特許のキーワードの文章で検索を掛けて、
同じキーワードを持つ特許を容易に抽出することが出来るようになって、
類似の特許を見つけることが昔に比べてはるかに簡単になりました。
だから、今、特許は、昔のようには簡単に登録されることはなくなりました。
なかなか大変なのです。

 

今日は、申請してある特許を国際特許に切り替えた1本の特許、
これから申請する直前の特許1本の検討会です。
たぶん、両方とも、登録されるでしょう。自信があります。

 

ホワイトボードに書いてある内容は、別に秘密にする事ではないのですが、
やっぱり読み取れないように、つい画像を細工しました。
文字をつぶして読めなくしてあるとたいそうなことが書いてあるように見えますが、
実際は全然たいした秘密は書いてありません。
ほぼ「公知の事実?」ばかりです。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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