谷 好通コラム

2013年04月04日(木曜日)

4.4.現実的な人類の危機ではないか

中国から恐ろしいニュースが入ってきています。
「鳥インフルエンザに感染した患者が増え、死者も増えていて、
人から人への感染の痕跡も疑われている。」

 

これは、大きな事態になる可能性が、
想像以上に大きくなっている、と思いました。


 

【ウィキペディアで調べて見ると】
鳥インフルエンザウイルスとは、

 

野生の水禽類(アヒルなどのカモ類)を自然宿主として存在しており、
若鳥に20%の感染が見出されることもある。
水禽類の腸管で増殖し、鳥間では(水中の)糞を媒介に感染する。
水禽類では感染しても宿主は発症しない。
しかし、家禽類のニワトリ・ウズラ・七面鳥等に感染すると
非常に高い病原性をもたらすものがあり、
そのタイプを高病原性鳥インフルエンザと呼ぶ。
現在、世界的に養鶏産業の脅威となっているのはこのウィルスである。

 

このうちH5N1亜型ウイルスでは
家禽と接触した人間への感染、発病が報告されている
(但し、今のところ、一般の人に感染する危険性はきわめて低い)。

 

しかし、ヒトインフルエンザウイルスなどと混じり合い、
人間の間で感染する能力を持つウイルスに変異し生まれる事が懸念されている。
それが、将来、爆発的感染(パンデミック)になりうる可能性がある。


 

整理すると。

 

「カモ」などは、高い確率で鳥インフルエンザウィルスを持っている。
(以後単にウィルスとよぶ。)
しかし「カモ」などはウィルスを持っていても発症しないので「元気」だ。
しかしそのウィルスが「ニワトリ」にうつると、高病原性鳥インフルとなって
「ニワトリ」の到死率はきわめて高い。
しかし、高病原性鳥インフルは人間に伝染はするが、その伝染力は非常弱い。
この時点では、まだ問題はそれほど大きくない。

 

しかし高病原鳥インフルウィルスが、
ヒトインフルウィルスあるいは豚インフルウィルスと混じって、
人間に対する感染力が強くなると、恐ろしいことになる。

 

「到死率が非常に高い猛毒の鳥インフルエンザ」が、
鳥から人へ、豚から人へ
さらに普通のインフルエンザと同じように人から人へ感染して
世の中に蔓延すると、
世の中は死人だらけの地獄絵図になる。
ましてや、感染しても発症せず元気なカモが、
”渡り”で、世界中に散っていけば、地獄絵図があっという間に世界中に広がる。

 

ターニングポイントは、
鳥インフルエンザが人から人へ感染するように変異する時点だ。
それがどうも、中国で始まったようなのだ。

 

それが中国から始まったとすると、
初期発生で押さえ込まれるとは到底思えない。

 

新型肺炎SARSが中国から発生した時、中国政府は初期、とことん隠した。
経済に影響が出るからなんてばかげた理由で内緒にした。
今回の鳥インフルエンザの報道もどこまでが事実で、
どこまでを隠しているのかまったく解からない。

 

新華社電によると、3月9日、中国上海市を流れる黄浦江の上流で、
大量の豚の死骸が浮かんでいるのが見つかり、900頭以上が回収された。
そして、11日、回収数はさらに増え、
3300頭以上にのぼったことを、朝日新聞(中国版)が伝えた。
(この数は最終的に13,000頭に上ったという。)
原因は鳥インフルエンザではなく、
人には感染しないサコーウィルスだと報じていたが、
どこまで本当なのか。まったく解からない。

 

とにかく人口二千万人以上もの人間が住む上海市内の川に、
一万数千頭の大量の病死した豚を捨てる神経は、信じがたいものがある。
鳥インフルエンザを、初期に押さえ込んで、
世界的な人類の危機である爆発的感染(パンデミック)から回避する価値観を
この人たちが持っているとは思えない。
持っているのはシンプルな拝金主義。
その事のほうがむしろ、私は恐ろしいと感じる。

 

私の無知なゆえの勘違いであって欲しい。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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