2019年12月06日(金曜日)
12.06.アマゾンで配るサンタクロース?
昨日、総務の新しい責任者が私に言ってきました。
「クリスマスプレゼントの対象者が160名に増えました。
今年はプレゼントを全部、アマゾンから送ろうと思います。
去年も一定数はそうしていました。
全部そうした方がいくらかでも安くなりますし、
選べる種類も結構豊富で、年齢でプレゼントを決めれば簡単に済みます。
手間が大幅に省けますし、今年は数も増えたので、そうしようかと思います。」
総務の新しい責任者は誠実であり
仕事熱心であり、業務の効率化に熱心で、よくやってくれている。
彼の言う事はたぶん正しいし、
プレゼントをもらった子達も、
それがアマゾンから送られて来ても、何の不満もなく喜んでくれるだろう。
こう書いて見ても、それでいいと思う。
しかし、その夜、
その事を連れ合いに話したら、なぜか涙が溢れてしまった。
もう何十年も前、
KeePer技研㈱の名前が
アイ・タック技研㈱の時代のその前、
ガソリンスタンドの㈱タニの頃からクリスマスプレゼントは始まりました。
ガソリンスタンドとして独立した最初は、
私と連れ合いと二人でしたが、やがて社員さんが何人か増えた頃、
彼らの子供さんにクリスマスプレゼントを買って送ったことがありました。
近所のおもちゃ屋さんで、
「○○君とこの子供は小学校三年のお兄ちゃんだから・・・
○○さんとこの子はまだ生まれたばかりだから・・・・」
と、主に連れ合いが一つ一つ選んで、送ったものです。
そうしたら、
その子達から
「サンタクロースのおじさん、プレゼントありがとう。
とてもうれしかったです。・・・」と、
たどたどしい手紙が送られてきたり
とても喜んだと、親から言われたりして、
私達もそんなに喜んでくれるとは思ってもいなかったので、嬉しくて、
いつの間にか、年中行事のようになってしまいました。
そのうち、私は日本国中を走り回って出張が多くなって
プレゼントは連れ合いと事務所のお母さん事務員さんの仕事になって、
いつしかその数が何十個になり、百個も越すようになったのです。
連れ合いも社員を引退して、
総務社員が一手にそれを引き受けてくれていました。
特に今年は、大量に新入社員が入った時期の人が、
ちょうど子供が出来たタイミングだったのでしょうか、160人だったそうです。
それが、今年からはアマゾンでということは正しいでしょう。
当然です。
今さら、160人もの子供へのプレゼントを
おもちゃ屋さんでいちいち選んで買って送るなんてことは出来ません。
しかし、ふと、昔ことを思い出して、
一人一人の子の事を思い浮かべながら
プレゼントを選んだあの日の事を思い出すと、
素直に「それでいい」と言えないのは、
歳をとった私の勝手な感傷なのでしょう。
今日は連れ合いを相手に酒を飲みましょうか。