2013年02月14日(木曜日)
2.14.見習わなきゃイカンなぁと思いました。
去年の四月、
新卒で入社した社員さんは14名ほどいたでしょうか。
長谷川愛香さんはその一人。
体が小さいほうで、LABOの仕事が勤まるか少し心配であったが、
とっても頑張り屋で、
昨日、キーパーコーティング技術一級資格検定に合格した。
1年前の入社の面接試験では、
華奢な長谷川愛香さんを採用するのは本人のためになるのか、
もし続かなかったら、結果として可哀想なことになるのではと懸念を持った。
しかし「どうしてこの仕事を希望したのですか?」と質問をしたら、
その答えが、具体的にどう言われたのかは忘れてしまったが、
即座に「この子に、この仕事をしてもらいたい」と、
私が思ったことが記憶に残っている。
あれから、暑い夏を経て、寒い冬を経て、10ヶ月。
昨日、検定合格の挨拶で
堀君に連れられて私の部屋に来た時、
私が愛香ちゃんに聞いた。
「この約1年間、やっぱり、暑い夏が一番つらかったかな。」
愛香ちゃんが、そうです。というので、
「じゃあ、なにが、そのつらさから、君を乗り越えさせてくれたのかな?」
愛香ちゃん
「・・・・負けたくなかったから。」
その言葉を言ったら、愛香ちゃんは涙があふれてきてしまった。
愛香ちゃんはとっても頑張り屋なのです。
何かつらいことがあっても、
「負けたくない」、
それはたぶん「自分に負けたくない」で、頑張るのでしょう。
堀君いわく、
一級検定の前日、上級トレーニングスクールで、
たくさんの人たちに混じって(この日は特に多かった)、
緊張してしまったのだろうか、研磨の練習の時、
ギヤアクションポリッシャーが思ったように使えなくて、作業が遅れ、
悔しくて、涙がポロリと出てしまったそうだ。
「みなさんに迷惑をかけると思ったら、余計に出来なくなっちゃって・・」
負けず嫌いで、頑張り屋なのです。
自分に負けたくない。と思う人は、自分に厳しい人で、
自分に厳しい人は、他人に優しい人です。
人に優しい人、つまり人のことを想える人は、
お客様のことも自然に想える人で、社会に出ていい仕事ができる人です。
彼女は、将来、
いいお嫁さんになるでしょうし、いいお母さんになります。
だんな様のことや家族のことを想えるのだからいいお嫁さんです。
真に子供のことを想い、
自分に厳しい姿で子供に接することで
子供に良いしつけが出来るので、それはいいお母さんです。
愛香ちゃんの親御さんが愛香ちゃんに良いしつけをされたように。
自分に厳しく、人のことを自然に想える人は、幸せになります。
自分に「負けたくない」ので、頑張れる愛香ちゃんを、
我々は、見習わなくてはならないのです。
年を取った我々は、
社会的地位を得るにしたがって、
仕事としてのポジションが上位になるにしたがって、
自分に甘くなり、逆に人に厳しくなり、
だんだん自分勝手な、優しくない人になっていくのではないだろうか。
自分に負けたくないから。と言葉に出すと、
想いがこもって、涙がポロリと出てしまう愛香ちゃんに、
我々は、学ばなくてはならないことが多いなぁと思いました。