この歳になるともう、
クリスマスなんてものはまったく関係なくなって、
「キリスト教信者でもないのに、クリスマスをはしゃぐなんて、へんだよ。」
なんて憎まれ口もきかなくなってきた。

 

しかし、自分に関係ないからといって、
クリスマスは子供たちにとっては一番の楽しみであり、
一年の最大のイベントなのだ。

 

自分の子供がみんな30過ぎになって、
それぞれがクリスマスをそれぞれに楽しむようになってから、
私達の年代は、クリスマスから取り残されたように、
頭の中から忘れられてしまうようだ。

 

私は12月24日、今日がクリスマスイブであり、
前夜祭だけはしゃいで楽しむ日本人の習慣をすっかり忘れてしまっていた。
だから、私のスケジュールに誰も何も入れてこないのを不思議とも思わず、
三人の若い常務たちに、
来年に向かっての会議を夕方からやると、勝手に予定を入れた。
それで誰も何も言ってこないので、予定通り会議をやるつもりでいたが、
はたと、気がついた。

 

「そうか、今日はクリスマスイブで、
彼らの子供たちは、お父さん達とのクリスマスイブを楽しみにしているんだ。
すっかり忘れていた。気がつかなかった。」
それで今日の朝、三人の常務に会議を中止する旨、メールを打った。

 

私は、うっかり、
彼らの子供のクリスマスから、
お父さんを取り上げてしまうところだった。
早く気が着いて良かった。(・・ちっとも早くないか)

 

 

 

それで夕方からの仕事がなくなってしまった私は、
これ幸いにと、金沢に行くことにして、今、電車に乗っている。

 

年末のキーパー選手権からは、降雪地域をわざわざ外してあるのに、
(参加は自由)
雪国である金沢の、
㈱金沢丸善さんがものすごい勢いでポイントを上げていて、
10日報で、東北北陸ブロックをトップで通過したのだ。
それもかなりのハイレベルのポイントで。

 

これに刺激を受けたのか、
あるいは、冬タイヤの商戦がひと段落したからなのか、
それよりもはるかに雪国である青森の弘善商会さんが
がぜんスパートをかけた。
「雪が降ってきたから、お車を守るためにコーティングをしましょう。」の
名せりふで、20日報では、
キーパー選手権優勝経験を持つD.D.セルフ青山SSが、
東北北陸ブロックのトップを奪還した。
それも全国ランキングでも6位につける超ハイレベルだ。

 

降雪地域での「雪」は、コーティングにとって何のハンディキャップでもなく、
いまや、追い風なのかもしれない。

 

㈱弘善商会さんは確固たるものを持っていらっしゃるが、
それに続くところあまりいなかったのだが、
今年からキーパープロショップ登録をされた㈱金沢丸善さんが、
突如、雪国でのキーパーコーティングを開花させてしまった。

 

これは、絶対に見たい、聞きたい、と思っていたところ、
「子供たちからお父さんを取り上げてしまうところだった」で、
時間が空いたので、早速、これを活かさない手はないと思い、
金沢行きを決めたのだ。

 

 

途中の米原駅までは新幹線で、
米原から北陸本線の特急「しらさぎ」で金沢まで行く。

 

米原地区は山の切れ目が日本海側と太平洋側をつないでいて、
濃尾平野の突端まで晴れ上がっていても、
米原に近づくと、突然、雪国の様相になる。

 

 

山間に入る本のちょっと前。晴れ上がっている。

 

 

山間に入ってしばらくすると。
当たり前のようにいつも雪が積もっている。

 

 

雪の米原で新幹線を降り、北陸本線に。
特急「しらさぎ」は、新型になってものすごく乗り心地が良くなった。

 

 

日本海側に出ると、行けども行けども雪景色。