谷 好通コラム

2012年12月15日(土曜日)

12.15.私の場合のホリデーシーズン

今年10月にドイツに行った際、
通訳を務めていただいた小百合さんからのメールの最後に
「・・では、素敵なホリデーシーズンをお過ごしください。」とありました。
小百合さんらしい心が温まる言葉だなぁ、とホッとしつつ、
でも、
私のホリデーシーズンは、お正月の三日間だけで、
来週から年末にかけて一年間で一番忙しい時期の一つが
始まることを思い出します。

 

明日は一日お休みをいただきますが、
月曜日から二週間余、連続でびっしりのスケジュールが始まります。
と言っても、私なんか移動と訪問先が多いだけで、
大したことはなく
それよりも、店舗のみんなは、
それぞれが限界点への挑戦とも言えるような激しい日が続きます。
それは全国のキーパープロショップ、
またキーパー施工店さんたちにとっても同じことです。
いや、サービス業に係わるすべての人がそうかもしれません。

 

でも、年末の嵐が過ぎる1月から2月にかけて
ラボのみんなにはそれぞれ交代で1週間連続の休暇を約束しています。
これはここ最近の年から始めた制度ですが、
年末の厳しい時期に全力を出し切るための良いモチベーションになるようです。
そういう意味では、1月、2月のいずれかが、
彼らにとってのホリデーシーズンなのかもしれません。

 

しかし、それも経営に係わる役員さんたちには
ほとんど関係ないことで、
年末ギリギリまでみんなと一緒になって働き、
年が開けたら、またほとんど休日なしの激しい日々が始まります。

 

成長しつつある会社とは、そういうものかもしれません。
私を筆頭に、それぞれが人より頭脳が発達しているわけでもなく、
特に優れた能力を持っているわけでもなく、
ただ望むものを高く持って、
不断のチームワークと、
絶え間なく働き続けることによって、
やっとのことでここまでやってきただけなのかもしれません。
それが他にはない活力となって、会社を成長させているのでしょう。

 

その先に、何があるのかまだ分かりませんが、
世の中が私達をもっと必要としてくれるなら、
もっともっと成長して、より激しい仕事をさせてくれるのだと思います。

 

私の事業継承プログラムも第2段階に入っており、
2013年に入ると、第2段階の実践がより具体的になってきます。
たとえば、私はとりあえず普通の人並みに仕事をしない日を作り始めます。
それでも、
実際に会社を動かす人たちが
激しく働くことを続けるのならば、
この会社は成長を続けるでしょうし、
私に合わせて仕事をしない日を作り始めれば、いつかは成長が鈍り、
いずれは安定するのでしょう。
それは、それで、いいと思います。
私がそのいずれかを強制するものではなく強制出来るものでもないので、
みんなが選択をすることになるのです。

 

あるいは、仕事をしない日、時間を作り出していった上で、
より成長するスタイルを作り出していけるのかもしれません。
それを私は作り出せなかっただけで、
みんなには出来るかもしれません。

 

人の限られた人生として、どう生きるのかは、
それぞれの考え方と、価値感で決めるものなのでしょう。
私は、激しく生きることを選択しただけなのかもしれません。

 

自分が激しく仕事するよりも、
みんなが主役になった仕事のほうが、
あらゆる意味で世の中のためになり、会社のためになり、
みんなのためになると考えて、
事業を継承すると決めたのですから、
継承した後が、私の本当のホリデーシーズンになるのかもしれません。

 

それまでは、大好きな仕事を、好きなだけしましょう。
少し無理して仕事をしない日もぼちぼち作りながら。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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