2012年10月15日(月曜日)
10.15.究極の遊び人生は孤独と狂気か
ドイツに来てから5日目、
今日も朝早くから目が覚めてしまったので、これを書き始めました。
昨日行ったお城は、
ルードリッヒ二世が作った「リンダーホーフ城」という名前でした。
これは軍事的な意味を持つ城砦ではなく、
正に絢爛豪華であり、贅を尽くしたルードリッヒ二世の超豪華な「家」でした。
今のお金に換算すると一体いくらかかったのか見当もつかない豪華振りです。
ウィキペディアより
ウィキペディアより「ルードリッヒ二世」
ルートヴィヒ2世 (Ludwig II., 1845年8月25日―1886年6月13日)は、
第4代バイエルン国王(在位:1864年- 1886年)。
「狂王」の異名で知られる。
若い頃は美貌に恵まれ、多くの画家らによって描かれた。
彼はディズニーランドの「白雪姫の城」のモデルにもなったという
「ノイシュバンシュタイン城」を造ったことでも有名です。
戦争が大嫌い、その代わりにお城が大好きで、
自己満足と浪費、現実逃避の人で「狂王」と呼ばれています。
戦争大嫌い、人嫌い、女嫌い、孤独な人だとも書かれていました。
このキンダーホーフ城の中 (撮影禁止) を見て、
ここに8年間住んだというルードリッヒ二世の言いようのない孤独と、
贅をいくら尽くして満たされない精神的な苦悩を強く感じました。
彼は王様なので、自分の好きなことを思いつくままに実現出来きました。
自分の好きなものを、好きなように、好きなだけ造って、
自分の好きな時間に、好きな物を、好きなだけ食べ、飲み、
好きなだけ寝て、好きな遊びを好きな時に好きなだけして、
好きな人だけに会って、好きな人とだけ話した。
甘いものが大好きで、
最後には歯が二本しか残っていなかったそうですが、
誰からもそれを遮られることなく、
肥満と不健康の極地の中で、精神をもきたして行ったのでしょう
戦争が嫌いだったということで平和主義とも評価される一面もありますが、
国民をまったく省みずキチガイじみた浪費と、現実逃避の中で、
臣下に暗殺された不幸な人と私には思えました。
私の尊敬する教訓の言葉の中に
「アマチュアは、自分の好きなことを
好きな時に好きな場所で我流でやればよい。
プロは、他人の好きなことを
他人が決めた時間や場所で決められた方法でやる。
その代わりプロには報酬があり、アマチュアにはない。」
ルードリッヒ二世は、
「自分の人生を仕事をせず、究極に遊んでしまった不幸な人」
なのかもしれません。
究極の遊びのお城キンダーホーフ城を見て、
私は、自分が仕事をできていることの幸せを、ひしひしと感じたのです。
今日一日は「ザウツブルグ」に電車に乗って行く予定です、