2012年09月28日(金曜日)
9.28.午後5時までしか営業しない総工費168億円の税金
今日は関東に日帰り出張の予定でしたが、
先方の急な都合で、昨日のうちにキャンセルの知らせが入りました。
大変ご丁寧であり恐縮したお言葉を伴ったご連絡で、
かえって私たちのほうが恐縮したほどだったのです。
そんな訳で、私は今日を、
ひさしぶりにゴロゴロするだけの休日にすることにしました。
といっても、こちょこちょと色々な仕事っぽい事をしてしまいましたが、
少しは休日らしくせねばと、
午後、連れ合いを誘って「プラネタリウム」に行くことにしました。
最近、超豪華にリニューアルをした「名古屋市科学館」の
日本最大級のプラネタリウムが評判だったのです。
しかし、新しい「快洗Wing2」の試作機を、
キーパーラボ刈谷店に設置しているチームから、
思ったより早く設置工事が終わったということで、見に行くことにしたので、
名古屋市科学館に向けて出発したのが午後3時半、
到着して不親切な駐車場に車をやっとのことで置き、
入場口についたのが、午後4時半。
そこで、名古屋市科学館の閉館が午後5時で、入場は4時半までと知った。
つまり、入ることすらできなかった。
車の中で連れ合いが
「市の設備だから午後5時までかもしれないよ。」と言っていたが、
まさか本当にそうだとは思いもよらなかった。
「ばかじゃないの。民間の施設だったら絶対に深夜まで営業するのに、
午後5時までとは、市役所と同じ感覚なんだ。なんてばかな奴らだ。」
と思わず、つぶやいてしまいました。
おまけに外に併設されている喫茶コーナーみたいな所まで
営業時間が午後5時までという。
「皆さん文句を言わない?」と、罪のない若い店員さんに聞くと、
「科学館を出てきてからお茶を飲みたい人も多いんですが、・・・・」と。
この名古屋市科学館は総工費168億円とインターネットにありました。
全部税金で作られたものです。
一般市民の教養とサービスのために造られた一般市民のものです。
平日の午後5時までに来場できる人がいったいどれだけいるのか。
大混雑の土日に並ばなければ、入場も出来ないのか。
これを造った税金は、働いている個人や法人たちが納めたものです。
消費税だって、働く人が稼いだお金の消費にかかってくるものなのだから、
この168億円の大半は、働く個人と法人が納めたお金です。
その人たちが、大混雑の土日祝しか入れない営業時間は、
なんのために設定されたのでしょう。
働いていない子供たちや学生、奥さんたち、観光客なら
ゆっくりと平日の昼に入れるからそれでいいのでしょうか。
それとも、この施設で働く市の職員の労働条件のためでしょうか。
この施設を作るために使われた税金を、
稼いで収めた平日の昼間は働く人たちのために、
たとえば午後9時まで営業する事に何の困難があるのでしょう。
この名古屋市科学館が民間の会社の経営ならば、
間違いなく、午後11時くらいまでは営業します。
午後5時に閉館なんてばかなことは絶対にしません。
夜は若い働く人たちの、健全なデートコースになるでしょう。
平日働いてクタクタになっているお父さんが、
大混雑の土日を避けて、夜、
子供たちとゆっくり楽しめてもいいではありませんか。
プラネタリウムは教育的な意味を持つだけでなく、
健全な親子関係と精神を育むことが出来るすてきな施設です。
働いて稼いで、税金を納めている人たちは、
投資された設備機器を如何に無駄なく効率よく使うか、知恵を絞ります。
お客様が何を望み、どうすればお客様にその設備を使っていただけるか、
精一杯の知恵を絞り、みんなで努力します。
そしてお客様のニーズに合わせた使い方をします。営業時間もそうです。
コンビニストアは24時間営業を、
オーナーに血のにじむような苦労で支えていられるのです。
そうやって稼いだお金を税金として納めているのです。
午後5時に閉店する商業施設なんてあり得ません。
168億円も働く人の税金を投資したのに、
利用者の都合、つまりお客様のニーズを無視して
午後5時に閉館する価値観と神経は、
「ばかじゃないの」としか言いようがありません。最低です。
めったにない休日がたまたま平日だったので、
見たかった最新のプラネタリウムを観る絶好のチャンスと思ったのに、
見事に肩透かしを食った私のボヤキでした。