谷 好通コラム

2012年08月28日(火曜日)

歓喜するのは「勝った時」のようだ

「うぉー、やったー」と大声上げて歓喜することは、
そんなに多くはない。私の場合は、ほとんど無い。

 

先日のスーパーGT鈴鹿戦では、
最終盤で二台を抜き、見事に、劇的な二位になった。
その様子をテントの中のモニターで見ていて、
みんな叫びっぱなしの大歓声で、ものすごく興奮した。
そして、ゴール一周前、
ピットウォールにみんなで行って
ゴールしてチェッカーを受ける#35を迎えに行った。
それから表彰式、ドライバーがピットに帰ってきてからがまた大騒ぎ、
あんなに興奮したのは何年ぶりだろうか。

 

もともと私はあまり興奮するタイプではない。
どちらかというとみんなが興奮状態であっても、
割りと冷静にその場を見てしまうほうで、
わっしょい、わっしょいのお祭り騒ぎは、昔から苦手であり、
自分でもつまらないと思っている。

 

人はどんなときに興奮し、歓喜の声を上げるのだろうか。
大体、スポーツなど、勝負事に勝った時が多いのだろうか。
ロンドンオリンピックでも、
日本の選手が優勝した場面では、「うぉーやったー」と歓声を上げたし、
二位、三位のメダルでも、ある程度興奮はした。
それでも一位になって優勝したシーンとはまったく違って、
「良かった、良かった」ぐらいである。

 

興奮と大歓声は勝った時だ。
なでしこジャパンの女子サッカーは、
決勝で負けて終わったので、最後は「残念~」の気持ちで二位だった。
その点、女子卓球団体戦では三位決定戦に勝って三位だったので、
なでしこの二位よりも下の、三位だったのに、
「うおー、やったー」で観客も選手も興奮した。

 

どうも、人間は「勝つ」と興奮し歓声を上げるものらしい。
なぜかを考え始めると、つい、くどくなり面倒なので、
「勝つ」=「うぉー、やったー」の図式を結論で終わりにしよう。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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