2012年07月23日(月曜日)
やった方がいい事は、やってはいけない事 その1
今回、全国のあちらこちらでトレーニングセンターを拡充しています。
札幌トレセンは、キーパーラボ札幌店と同居していました。
しかし、このところ札幌店の来店数がすごく増えているのと、
札幌トレセンでの研修者の数もどんどん増えて、
ご来店のお客様にも、
研修に来られる皆さんにも
双方にご迷惑をおかけするようになってきて
とても同居を続けられる状態ではなくなってきたのです。
それで、6kmくらい離れた場所に新しく、
トレーニングセンターと札幌営業所の単独の建物を借りました。
建坪140坪の大きな倉庫のような建物で、
今までは精密機械を造っていた工場だったのだそうです。
しかし、札幌トレーニングセンターの改装には驚く程の費用がかかりました。
つい「ああした方が便利だ。」「こうした方がもっといい。」と足しているうちに
現状では必要ではないような過剰な設備になってしまったのです。
その改装工事の詳しい内容を営業本部が知ったのは、
工事がほぼ終わりかけた時点で、
内容を修正するには無理な状態だったのです。
こうなってしまったいきさつは色々あるのですが、
報告・連絡・相談の欠如としか言いようがありません。
いずれにしても、随分もったいない事をしてしまいました。
将来は将来であって、
何がどのように成るのか判らないうちに、
「ああしておいた方が便利だ。」「こうしておいた方がいい。」と、
先行した費用を掛け始めたらきりがないのです。
今必要なものを、今必要な分だけ用意し、
あとで必要性が出てきたら加えていくのが、私たちの流儀です。
その方が
追加の工事が多少割高になっても、
無駄な費用を使うよりもはるかにマシなのです。
設備は、実際に使ってみないことには、
本当に何が必要なのかが判らないし、
どう設置したら一番いいのかも分かりません。
今の時点の予測だけで設備を作ると、
実際に使ってみてから
「あれは必要ではなかった。」とか、
「あの部分は、こちらに取り付けておけば良かった。」とか、
「当初考えていたより、あの部分は少量だった。」とか、
「使うと思ったのに、実際は誰も使わなかった。」とか、
無駄になる可能性があるものは、
「やった方がいいだろう」と思えても、
「まだ、やってはいけない事」のことが多いのです。
ですから、札幌トレーニングセンターは、現在、恥ずかしながら過剰設備です。
でももちろん、ご利用いただける研修の方々には、
不自由な部分がある訳ではなく、
「何でこんなものがここにあるのか」と、
少し不思議に思われる部分があるだけです。勘弁してください。
ほぼ同時に、
横浜トレーニングセンターも新しくなりました。
今まではキーパーラボ上溝店と同居でしたが、同じような事情で、
横浜市緑区に横浜営業所と共に、単独の設備として移設しました。
元ガソリンスタンドの建物で、
閉店されてから、大改装してホンダNSXの専門店に貸し出されていたのですが、
事情があってそれも閉店され、
私たちがその建物をお借りする事になったのです。
素晴らしく広い建物で、ぎゅうぎゅう詰めに車を並べれば13台も入ります。
建物自体は、バブルの時代に造られた物で、
バブルそのもの。
大理石とステンレスがいっぱいの豪勢な建物です。
しかし、私たちが使えば、そんなものは全く関係ありません。
ここのトレセンへの改装工事も一悶着ありました。
工事の人と「あそこをああしましょう。こうしましょう。」
とかなんとか、いろいろと話をしていたら、
出てきた見積もりが
「さら地にキーパーラボ新店を建てる費用以上」
私たちの想定の金額の約10倍であり、
一つ一つの仕様が随分立派でした。
私たちの考えているレベルの仕様とはまったく別物です。
これは、この業者さんのままでスペックダウンをしていっても
こちらの考えとはかけ離れた費用になると考え、
すでに家賃が発生していることを承知で、すべてをクリアにして
業者さんも交代していただいて、
結局、札幌トレセンの工事費用の半分以下でお願いする事で決着しました。
もちろん、
「ああしておいた方が便利だ。」「こうしておいた方がいい。」はすべて排除です。
今日、その工事がほぼ終わった段階で見に行ったのですが、
十分に使える状態になっていたことを確認しました。
というより、すでに研修が始まっていました。
外観は入り口から見ると割りと地味なのですが・・
中に入るとステンレスとガラスにあふれ、だんだんすごくなります。
圧巻は元ゲストルームの「研修室」
大理石とステンレスとガラス、とんでもない吹き抜けなのです。
実際に来られるとたぶんびっくりします。
バブルとは縁の無い硬派の横浜営業所の面々。
タフです。
もう一つ。
新潟市内に新しい「新潟トレセン」が新設されます。
今日の朝、新潟に飛んで、場所と設備と仕様を決めてきました。
全部決めてきましたから、9月には間違いなく新潟トレセンが誕生します。
担当は期待の”熱い”鈴木君です。
ここについては、また詳しく皆さんにご紹介したいと思います。
お楽しみに。
もちろん、
「ああしておいた方が便利だ。」「こうしておいた方がいい。」はすべて排除の
バリバリの硬派のトレセンになります。