谷 好通コラム

2012年06月28日(木曜日)

星占い、私の「うお座」の場合

運、不運というのはやっぱりあるのかなと思う。
私は朝、7時59分からテレビでやっている星占いをだいたい毎日見て、
「おお今日はラッキーだ。」とか
「今日はアンラッキーだった。気をつけなくっちゃ」なんて思う。
しかし、それをキチンと憶えているのは朝のうちまでで、
仕事を始めたらすっかり忘れて、いつもと何も変わらないから、
星占いに自分の意識や行動が縛られるほどではまったくない。
それでも朝は、やっぱり星占いを見たくなってしまう。

 

酒を飲むといつもの無駄話で、
「実力はすごくあるが、あまり運のない社長か、
実力はそこそこでも、運だけはすごいいい社長と、
どっちの社長の会社で働きたいと思うか?」と聞くと、
みんなは間違いなく、
運のいい社長の会社の方がいいと答える。
とすると、みんなある程度は運・不運というものを信じているのかもしれない。

 

運が良いか悪いかは、
実は「先を見る力」と関係している。
世の中がこの先どうなっていくのかを鋭く感じとる人は、
何年か先に、変わっていく世の中に合った行動を取れていて、
結果として運がいいと思われるし、
鈍い人、変わっていく世の中にまったく合っていない行動をとっていた人は、
結果として、不運と思えるような結末を迎えるということもある。
自分の未来は自分で作るというのはそういう意味だろう。

 

しかし、
世の中がこれからどうなっていくか
正しくは誰にも分からない訳で、
「先を読む力」が有るか無しかとは、
たまたまその予想が当たったか、外れたかの違いでしかないとも言える。
だから、やっぱり運が良いか悪いかということに帰結してしまうのだろうか。

 

しかし運・不運にすべてをゆだねる訳には行かない。
何をやっても、
どんなにがんばっても、
自分の運命は自分には変えられないものだとしたら、
運命はもう決まっていて、何をどうやっても変わらないものだとしたら、
誰も頑張らなくなるだろうし、努力しないだろう。
努力しても、自己変革なんてしても結局何も変わらないのだから。

 

しかし、
人は自分の力と行動で自分の運命を変えられることを信じたい。
自らの目指すところを高みにおいて、
そこを目指して頑張り、努力して、自己変革を成して、
自らの運命を、自らの意志で大きく変えられることを信じたい。
楽をするための計算などしても、目先の楽が得られるだけで、
つまらない人生になるだけではないだろうか。

 

自らの志をいつも高みに置いて、
自らの行動を決めていくこととは、
自分の運命を自らの意志で決めたいということと同じ意味なのだと思う。

 

星占いは自分を縛るものではなく、一つの注意報のようなものだ。
ちなみに私の星座「うお座」の今日の運勢は12星座中8番目で、
「不用意な一言が、友達とのけんかの元になる。」だった。

 

たしかに私は「不用意な一言」が多い。
・・・・・気をつけよう。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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