2012年06月14日(木曜日)
イライラが収まって、利尻富士が見える
中部空港から稚内空港へ飛ぶ飛行機の中。
三日間の休暇を取った。
本当は、開発の増田所長と尾形君と共に、
私もドイツに行く予定だったが、
事情があって、今回は彼ら二人だけで行ってもらった。
その都合で私は約一週間のスケジュールに穴が開いたが、
放っておくと、すぐに他の予定が入ってくるので
三日間だけ休暇を確保して、礼文島と利尻島に行くことにした。
仕事のスタッフは誰もいない。家族だけ。
純粋に遊びだけの休暇。
しかし、いつものことだが、
遊びに出かける時は、いつも意味もなくイライラする。
朝起きた時からイライラする。
高速道路を走っていれば、前を走っている車すべて腹が立つし、
駐車場に車を停める時には、
先に停まっている車すべてに腹が立つ。
お弁当を買えば、
おばさんの言葉にイラッと来るし、
飛行機に乗り込む時には、
ゲートのスタッフにイライラする。
まるで何かにつけていちゃもんをつけるチンピラのごとくだ。
しかし、このイライラは、
飛行機に乗って飛んでしまえば自然と収まるのは、
遊びに行くということについて、諦めがつくからなのだろう。
私は仕事が大好きなので、
ひょっとしたら、ある種の仕事中毒であるのかもしれない。
しかし、普通、仕事中毒と言うのは、
仕事をしていないと、
世の中から置いていかれるような不安感を持ち、
とり憑かれたように倒れるまで仕事をやり続けるものを言うらしい。
しかし私の禁断症状はそれとはちょっと違う。
タバコ吸いが、タバコを吸えないとイライラするみたいなもので、
単純にニコチン中毒の禁断症状と同じなのだろう。
仕事としてやるべきことはいっぱいある。
しかも、仕事大好きなので、
「仕事」=「やるべきこと」=「やりたいこと」=「楽しいこと」であるのに
休まなくてはいけない。
たまには遊ぶべき。とすると、
「遊ぶ」=「仕事が出来ない」=「やりたいことが出来ない」=「楽しくない」
となって、禁断症状になってしまう。
早い話がニコチン中毒程度の大したものではない。
・・・・・
飛行機が飛び上がってもう1時間半以上の時間が経った。
・・・
わが禁断症状も収まってきたようだ。
イライラはもうない。
もうすぐ稚内、降下を始めたら「利尻島」、いわゆる利尻富士が見えてきた。