今日は金環日食の日。
絶対見るべしと胸をわくわくさせて朝起きたものの、
金環日食があるべき方向の空には雲がびっしり、
とても見えそうにない。

北の空を見ると雲が切れていて、
名古屋市内からはよく見えるのだろう。
残念だがどうしようもない。

それでも、空がだんだん暗くなってくる様子を見たいと思って、
堤防の上に立って西の空を眺めていた。
近所の皆さんはあきらめたのか、周りには誰もいない。
日食のピークの時間になっても
10分の1の光が届いているから、曇っている日と同じ位の明るさで、
暗くはなっているのだろうが、
暗くなったという感じはあまりしない。

ちょっとがっかりしながら、
ちょうど雲の切れ目に高空を飛ぶ飛行機を
見ていたら、
そのすぐ横に、
キラキラっと光るリングが見えた。

「あーっ、見えた!見えた、見えたっ!」と連れ合いが大声を上げた。
雲の薄い部分から透けて、
キラキラっと白く光る金環日食が見えたのだ。

薄い雲が素晴らしいサングラスの役目をして、
目はまったくまぶしくない。
金環日食がキラキラッと光って見える。
リングの色は真っ白、
白く輝く、
それは、それは、素晴らしく美しい光景であった。
空にキラキラとリングが瞬いている。
はっきりとリングになった太陽が、
キラッキラッ、キラッキラッキラキラと真っ白に輝いている。

金環日食用の真っ黒の観測用グラスでは、
金環日食はただの黄色い輪にしか見えないが、
それではテレビで見ているのと一緒だ。
たまたま、
曇り空で金環日食を見るのをあきらめていたので、
グラスも使わず裸眼で曇り空を見ていたので、
薄い雲が絶妙のサングラス代わりになって、しかも、
金環日食を、キラッキラッと白く輝くリングとして見せてくれた。

ほんの数秒である。
わずか、ほんの数秒だが、白く輝くリングの金環日食を見た。

今日は大ラッキーである。

しかし、今日の私の星占いは最悪であった。
どうでもいいことだが、夜になってから、最悪のトラブルが発生。
どうでもいいことだが、妙に星占いは当たる。・・ような気がする。