2021年05月14日(金曜日)
5.14.私が考えるこの会社の一番のリスク要因?
今週に入って、
月曜日に2021年6月期の3Q決算の開示があったので、
火曜日以降、びっしりと機関投資家のインタビューがあって、
私は充実しているというか、かなりへとへとになっています。
その投資家とのインタビューで、
「この会社の一番のリスク要因は、何ですか」と聞かれると
私はいつも「富士山の噴火です。」と答える。
冗談で言っているように聞こえるが、実は結構本気なのです。
美しい富士山は現役バリバリの活火山で、
その噴火で日本一高いあの富士山そのものが出来ただけでなく、
黒い関東ロームでびっしりと敷き詰められた関東平野そのものが
富士山の噴火で火山灰として降り積もったものなのです。
「その富士山噴火によるハザードマップが、この度、書き換えられた」と、
今日のYAHOOニュースに出ていた。それによると、
「これまでのハザードマップは、
1707年に起きた宝永噴火をもとに作られていました。
しかし、864年の貞観噴火の溶岩量が、その倍だったことが分かり、
最悪の事態を想定し、改定されたのです。」とあった。
それによると、
火山灰は関東一円に降り積もり。
溶岩は周辺の街を埋め尽くし
神奈川県相模原市にまで流れてくるそうです。
しかも、宝永噴火からもう315年経っており、
富士山の巨大なマグマだまりは、すでにパンパンに溜まっていて、
いつ噴火してもおかしくないそうです。
しかも、最近噴火した御岳山の噴火では、
噴火の前兆である火山性微動を記録してから、わずか”11分”で大噴火して
火砕流が発生し、58人の方が亡くなりました。
富士山は噴火の規模は多分その数百倍。
これが怖くなくて、何が怖いものがあるのだろうか。
だから、私はけっこう真剣に富士山の噴火を怖がっていて、
一番大きくて濃密なマーケットであり、
ビジネス的には最も効率的な関東にすべてを集約する気にはならないのです。
しかし、機関投資家の素晴らしく頭のいい方たちは、
必ず、私が冗談を言っているとしてしか受け取ってくれません。当然でしょう。
だからどうだという訳ではないが、少し寂しいのです。
「そうなんだよ、私もそれが心配なんだよ。」という方が、
一人ぐらいいてもいいと思うのですが、
いないですね。
もちろん社内にもいません。私が変なのでしょうか。
富士山噴火はこの会社のリスク要因なんかではなく、
日本全体のリスク要因なのかもしれません。