谷 好通コラム

2021年05月15日(土曜日)

5.15.もうすでに正しすぎる人は、

 

人はみな自分が正しいと思って生きています。

ただ、人が持っている価値観はそれぞれに違うので、

他人から見るとそれが本当に正しいのかどうかは別にして、

自分自身はみんな正しいと思って、

或いは、少なくとも正しくありたいと思って生きています。

 

それはそれでいいのですが、

人によっては、すでに自分があまりにも正しいので、

自分とは違うのが当たり前の自分以外の人を、正しくないと思い、

その自分以外の人たちが悪だとしていることを、

本気で正しいと思って、やってしまうことがある。

その人は捕まって罰せられても、正しいのだから、何も反省しません。

ただ、罰せられることが自分につらかったので、懲りはします。

だから、人は罰せられると反省して悔い改めるのではなくて、

罰せられるとその辛さに懲りて、

同じ事はすまいと思うか、

次はバレないようにうまくやろうと思います。

この場合、学習に似ていますが、自己否定を伴う知的な学習とは違い

原始的な学習、懲りたということで、

犬が何か悪い事をしてご主人から叩かれると、

それをやると痛い目に合う事を憶えて、しなくなる類の原始的な学習です。

 

自分が正しすぎる人、

或いは、すでにものすごく正しい人は、

価値観の違う多くの他人にとっての普通の事でも、

自分が正しすぎるので、それが悪い事に思えて非難することがあります。

しかし、それが多くの人にとっては悪い事ではないことも知っているので

自分が正しすぎるので、非難したくなるのです。

 

しかし、非難すべきではないことを非難し攻撃すれば

何らかの形で罰せられる事も知っていて、

その経験から懲りているので

見つからないように隠れて非難し、攻撃します。

名を伏せ、身を隠して、ばれないようにして非難し、攻撃します。

自分は正しいのだから堂々と正面攻撃すればいいのに。

懲りているので

こそこそと隠れて攻撃するのですが、

あくまでも自分はものすごく正しいので、攻撃の言葉だけは堂々としています。

 

しかし、こそこそと隠れて攻撃しても、

誰も本気で相手にする訳がなく、

ものすごく正しいはずの彼或いは彼女の主張が叶うことは決して無い。

 

反対に、まだ自分は正しくないので、

正しくなりたいと思い、

何かあった時に自分の間違いを見つけると、

間違っている自分を否定して、

解決して、さっさと改善する人がいるが、

このような人は、どんどん学習して、どんどん成長する。

こういう人の特長は、ちょっとしたことでも、

みんなの前で、大きな声で発言することです。

隠れてグチグチと文句をいう者とは正反対である。

こういう人が、

多くの人のリーダーとなって、多くの人と組織を引っ張って行く。

より大きく成長していく組織にとって、

すでに正しくなってしまっているグチグチの人は無用であって

まだぜんぜん正しくないので、

容易に自己否定が出来て成長を重ねて行く人が必要なのです。

 

 

君は十分に正しい。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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