2012年04月07日(土曜日)
勝って得たほうが何倍もうれしい
人は競争が好きだ。
というより、競争して勝つのが大好きだ。
勝って、何かが得られれば、もっと嬉しいし、
しかも、ただ単に得られるよりも、勝って得たほうが何倍も嬉しい。
昔、私は運動会で一度も賞をもらったことが無い。
足が遅いのは運動会では致命的で、小学校でも勝った事が無く、中学校でも無く、
高校に入ってからはそれに一段と輪がかかって、
短距離走では全校で二番目に遅かった。
女子も入れて全校で、である。
私よりも遅かったのは私よりうんと脚の障害が大きな男子一人だけであった。
冬の10kmマラソン大会では私は全校で三番目に遅かった。
もちろん女子も入れて全校で。
私よりも遅かったのは、短距離で私より足が遅かった彼と、
心臓か肺かどこかに具合が悪いのであろう男子であって、
短距離はそこそこだが、長距離になると白い顔をして、明らかにゼイゼイ言っていた。
今の時代だったら間違いなくマラソンに参加させてもらえなかっただろう。
しかし、
短距離とマラソンの両方で私より遅かった彼は、
卓球部で、片方の足が10cmは短い障害を
まったく感じさせない活躍をしていた。
マラソンで遅かった病弱そうな彼は、
勉強が抜群に出来て国立大学に進学した。
私はと言えば、
勉強も飛び切り出来たわけではないので、
ただ脚が少しだけ悪くて走るのが苦手な、ただの普通の高校生であった。
何か賞品をもらったとすれば、
小学校の夏休み、朝のラジオ体操で皆勤賞の鉛筆をもらったぐらいしか記憶が無い。
だから私は子供の頃から勝ったことがなかったと言える。
そんな私が、社会に出て、
何故か仕事はまあまあ出来たので、
それなりに実績を出し、社内のライバルたちに勝つこともたびたびであり、
勝ったときの喜びを初めて知った。
またそれを会社の上司、社長から誉められることがものすごく嬉しかった。
ガソリンスタンドに勤め始めてから、
たまたま私は三年目の21才の時、一軒の小さな店の店長になったので、
その時には給料が上がったはずだが、その嬉しさは記憶に無い。
あるのは店長として他の店舗に勝った時、あるいは何かを達成した時、
その報償として何がしかのお金をもらい、そのほうが嬉しかった。
ただお金をもらっても、その金額の分だけは良かったとは思うが、
それが記憶に残ることはあまり無い。
しかし何かに勝って手に入れた賞金は、憶えている。
その金で、みんなで飲んで騒いだことは、もっと憶えている。
もらったお金以上に良く憶えているのは、なんだったのだろう。
人間は、競争がものすごく好きなのかもしれない。
でも私は勝ったことがなかったので、
勝った喜びを知らなかった。
しかし働き始めて、勝って、それで得たお金の方が、
昇進して得たお金よりも何倍も嬉しかった事を憶えている。
それはそのお金でみんなで飲んで、騒いで、喜びを分かち合えたからだろう。
得たお金以上に、みんなとの喜びを得たことの方が嬉しい。
長崎のマツハヤ石油さん遠野副社長から、
みんなとお酒を飲んで士気を上げるお話を聞いて、
私も昔のことを思い出して、わが社でも達成会をことさら充実させるようになった。
たしかに、なんの意味も無く、みんなで飲んで騒ぐのも楽しいが、
みんながやり遂げたことを祝って飲んで騒ぐほうがうんと盛り上がって楽しい。
「勝って得たほうが何倍もうれしい」
ただ、達成会でも、私がいると私がどうしても中心になってしまうので、
私ではなく、担当役員が主催したほうが盛り上がるので、
なるべく遠慮するようになっているのはちょっと寂しいが、
60歳を過ぎたわが身を思えばそのほうが良いとも言える。
今日は、名古屋から広島営業所への日帰り出張。、
福岡営業所と広島営業所の合同営業会議だ。
三月、福岡営業所は、
熱心な施行店さんの皆さんのおかげで、
スーパー達成会の権利を得た。
スーパー達成会とは、達成会の上を行く達成会で、
飲んで騒ぐだけでなく、キ○○○ラのおまけがつくハッピー会なのだ。
このスーパー達成会にはぜひ私も同行すると、強く言っておいたが、
お誘いが来るのかどうか、??ではある。
権限委譲は着々と進めるが、
スーパー達成会の同行権の委譲はしないのだ。
分かっているかな?
鈴置常務。、
中西部長。
アイ・タック技研㈱ 社員一覧より