2012年04月04日(水曜日)
LCCチェジュ航空に乗ってソウル金浦空港へ
私が二十歳代の頃、
私の連れ合いのお姉さんのご主人が台湾に1年半くらい仕事で行くことになり、
お姉さんとその子供二人も連れて、家族で台湾に住んだことがある。
そのお姉さんから、
「みんなで遊びにおいでよ。」と誘われたので、
私達の家族みんなで台湾に出かけて、お姉さんの家族を尋ねる事にした。
実質上の初めての海外旅行である。(団体で行った事はあったが)
どうすればいいのかサッパリ分からないので、
名古屋駅近くの旅行代理店に行き、
代理店経由で名古屋⇔台北の航空券を買うことにした。
旅行代理店のスタッフの方いわく、
「日本航空ですと、お一人様往復で120,000円。アメリカの○○航空なら90,000円、
台湾の□□航空でしたら70,000円で手配できます。」(数字は正しくはない)
その値段を聞いてびっくり、
日本航空の運賃が、台湾の航空会社の二倍近くの値段なのだ。
アメリカの航空会社もそれなりに安い。
「この値段の差はなぜなのですか?」
「安心、安全と、日本語が話せるスチュワーデスの数です。
日本航空の料金は割高ですが、やはり安心ですし、機内で日本語が通じますから。」
私は考えた。
大切な家族を初めて海外に連れて行くのだ。
家族を危険な目に合わせるわけには行かない。
これはやっぱり安全第一で日本航空にしないと、と真剣に思った。
今考えてみれば、ばかばかしいような事で、
航空機の安全基準は、国際基準であり、
どこの国の航空機でも、まったく違わない基準で整備されているので、
航空会社の国籍で安全性が変わるわけではない。
機内で日本語が通じるかどうかなんてどうでもいい。
CAと話をしなければならない事態なんて滅多にあるものではないからだ。
機内食をもらう時、
「肉か魚かどちらにしますか?」を英語で言われるだけで、
そんなものは適当に答えれば、適当に配っていく。
味はどちらも大してうまくないので、どちらでもいい。
飛行機の第一義は「移動」であって、
後はオマケのようなもの。
当時、日航の120,000円払うならば、
台湾の航空会社ならビジネス席が取れたかもしれない。
そちらの方が絶対に快適だったはずだ。
あの頃から日本の航空会社の料金はあまりにも高すぎた。
今でも、JAL・ANAは、他の外国航空会社よりもずいぶん高い。
日本人の外国語コンプレックスに乗っかっているだけの
割高料金はもう通用しないことを真剣に考えるべきだろう。
昔、台湾に行っているお姉さんの家族に会いに行く計画は、
結局、私の仕事の都合が付かずにキャンセルすることになったが、
あの時、私は日本航空で行く事になっていた。
家族の安全を考えそうしたのだが、今考えると、本当にばかばかしい話だった。
今、韓国、ソウルの
金浦空港へ向かうLCC(格安航空会社)の「チェジュ航空」の
B737-800に乗っているところだ。
ソウルは仁川空港よりも金浦空港のほうが断然便利。
狭い金浦空港は、バカッ広い仁川空港でのストレスの三分の一で済む。
中部空港から金浦空港行きのチェジュ航空が就航したのは、大ラッキーである。
しかも、中部⇔金浦+ホテル1泊のパック料金で、
48,000円+燃料サーチャージ。
まるで国内出張気分でソウルに行ける。
この航空便のおかげで、韓国に行く機会が増えてもほとんど気にならないだろう。
もちろん、乗っているB-737-800は最新鋭機。
まったく何の不安もない。
JAL/ANAの飛行機に乗っているのとまったく変わらない快適さである。
ただ、機内サービスが、
「おにぎり1個」には驚いた。笑った。
チェジュ(JEJU)航空に乗る時には、
360円のサンドイッチ1袋を買って乗るべきである。(私達はもちろん買った)
金浦空港にて、飛行機から降りたら「喫煙エリア」にまっしぐら。
喫煙エリアから韓国の一枚目の写真。
JEJU AIRは、お勧めです。
中部空港を飛び立つ前。
もうすぐ就航する超最新鋭のB-787の翼は、三菱重工大江工場で作られている。
その翼を運ぶためだけに作られたB-747の改造機「ドリームスター」が、
その体内に翼を迎え入れるためにおなかをガバッと開けていた。
初めて見た。