2012年02月15日(水曜日)
2974.今日は我が娘とアイ・タック技研㈱の誕生日
今日は私の娘とアイ・タック技研㈱の誕生日です。
娘は、今日、たしか35歳(?)になったはずです。
富山大学を卒業後、
富山県警の刑事の妻になり、今は男の子と女の子のお母さんになっていて、
幸せそうに暮らしているのは、ご亭主のおかげと感謝するばかりです。
会社の創業は1985年8月、
株式会社タニという会社で始まったので、もう27年経ちますが、
アイ・タック技研株式会社はその7年半後、
1993年2月15日に、㈱タニの中の一つの事業を継承して設立されました。
だからアイ・タック技研㈱、今日は19歳の誕生日です。
アイ・タック㈱の設立日を2月15日にしたのは、
娘の誕生日と同じにしておけば忘れないだろうと思ったのですが、
私はそのこと自体を忘れていました。
(いい加減なものです。)
振り返って、
1985年8月、私は32歳の時、念願の独立を果たしました。
独立当初は「共同石油 高津波給油所」という一軒のガソリンスタンドで
家族二人で始めたのですが、
紆余曲折があり大変苦労しましたが、
2軒目を建てるべく1988年に132坪の土地を買って、
1989年「クリーンベースWith」という店舗を開店させました。
しかし、当時は「ガソリンスタンドの総数規制」があと1年間だけ存在していて、
2軒目のその店は「枠」をもらえず、
ガソリンスタンドの施設、設備機器を
全部作ってしまってもガソリンを扱えないという非常に苦しい時期でした。
そんな時に業界新聞で横浜の「モービルクリーベース」を知って、
そこで研修を受け、いわゆる「磨き」を憶えたのです。
そしてガソリンスタンドの形はしているが、
ガソリンはなく、
洗車と磨き・コーティングの店としてスタートしました。
これがこの会社の大きな転機になったのです。
ガソリンを扱えないガソリンスタンド「クリーンベースWith」での経営は、
非常に苦しいものでした。
当時でも5万円から8万円もした「磨き+コーティング」は、
ほんの一部のマニアックなユーザーにしかニーズがなく、
高い広告費を使って広く宣伝しても、広告費をカバーする程度しか注文が取れません。
しかし土地と建物の返済と、人件費、経費はとても大きく、
一軒目の高津波給油所の運営黒字だけではとてもまかなうことは出来ず、
赤字経営を続けざるを得ませんでした。
今だから言えますが、月末の支払いが足らず倒産寸前の月が何度もありました。
しかし、何とか月末の支払いを果たし続けて倒産を免れたのは、
今から考えるとたぶんに幸運の要素があったのでしょう。
いよいよ苦しい時はカードーローンまでを利用したり、
自分の生命保険を担保に保険会社からお金を借りたりで本当に綱渡り状態でした。
そんな苦しい時期も1年後には「枠」が撤廃され、
晴れてガソリンを販売する事が出来、
そのとたんに現金が集まり、一挙に危機を脱して、
ガソリンスタンドという商売のありがたさを痛感したものです。
ガソリンスタンドになってからは、
洗車とコーティングだけの店の時期にあれだけ苦労した集客の苦労が嘘のように、
向こうからお客様がいっぱい来て幸せでした。
しかしそのいっぱい来るお客様に
「研磨+コーティング」はマニアック過ぎてそんなには注文はありません。
そこで考え出したのが、今のピュアキーパーの原型である「Qシステム」です。
「Qシステム」とは、
市販の業務用コーティング剤や特殊な洗剤など組み合わせ、
給油に来てくれたお客様が、
店で待っていられる時間で、
すなわち約40分で出来上がるコーティングシステムです。
「磨き+コーティング」で得た知識を総動員し、
自分なりの工夫を加えたシステムで、その仕組みは一つの特許に登録されました。
ポリッシャーを使わない新しいコーティングの仕組みです。
この時、私たちは「ポリッシャーを捨てた」のです。
Qシステムはガソリンスタンドに来られたお客様に大いに受け、
開店後2回目の年末には405万円という大きな実績を上げました。
小さな店が上げた大きな実績として当時、
業界新聞にも取り上げられて見学の方が来られるようになり、
対応に忙しかったことを憶えています。
それで、何度も同じことをいちいち話すことが大儀になってきて、
いっそのことと思い「スクール」を始めたのです。
そのころは一回に付き3~10人程度の参加者で、月に2回の開催でした。
これが現在の各種のスクールの原型で、
昨年は13,000人の参加者があるまでに進化しています。
そして、スクールに参加の皆さんに、
私達が使用していたケミカルなどを提供してきたのですが、
だんだん市販のものでは、工夫をするにも限界を感じてきて、
オリジナルで各種のケミカルを開発し、
これを「KeePre・キーパー」と名づけました。
KeePreとは、Keep uP careの略で、
塗装を守り(Keep)、向上する(uP)、お手入れ(care)という
特許になっている「塗装面改善の方向性」を象徴する名前です。
だから、KeePerではなくKeePreとなっていた訳です。
今では、そんなこだわりを捨てて、
たくさんの方に分かるように素直に「KeePer」としています。
KeePerの誕生は、アイ・タック技研㈱が誕生してから約1年目のことで、
アイ・タック技研㈱は19歳になりましたが、
KeePerは18歳になったところです。
18歳とは微妙な年齢で、
お酒は飲めず、タバコも吸えず、選挙権もありません。
すべて20歳、つまり成年になるまでだめです。
しかし18歳以上になるとHな映画もビデオも見られるようになります。
「少年法」も20歳未満までに適用されますが、
しかし18歳までは死刑相当の罪と判断されても無期懲役に減刑されますが、
18歳以上になると20歳未満でも極刑をも適用されます。
とすると、18歳になったKeePerは、
どこにでも出入りできるようになったが、酒もタバコもまだダメで、
選挙権も持っていないが、
罰だけは一人前に受けるという微妙な年齢なのです。
あと1年で20歳で成人になるアイ・タック技研㈱、
あと2年経って、KeePerが20歳になって成人した時、
私自身も、一つの大きな区切りとしようと決めています。
2月15日、愛する娘のハッピーバースデー。
我らがアイ・タック技研の誕生日。