谷 好通コラム

2021年06月05日(土曜日)

6.05.今の働き方になって、新しい疲れ方

かつて、うんと若い頃は、

主に体で作業することで肉体的に疲れました。

その肉体的な疲れは、

かつて、学生時代に部活(私は柔道部)で得た疲れと同類で、

苦痛と言えば苦痛でもありますが、

そのことで自分にとって何か悪い事が起きる訳ではなく、

むしろ自分が鍛えられて、健康になることは解かっていました。

だから、精神的な苦痛は全くなく、もちろん罪悪感も全くありませんでした。

 

それから何年も経って、

考えることも多くなり、学ぶことも多くなって、

逆に伝えることも増えて、体を移動して、相手と対面で伝える機会も増えて、

体的な疲れは、筋肉的よりも、移動機関を使った移動疲れに変わり、

鍛えられる種類の疲れとは別の、

体と心が凝り固まるような種類の疲れが

精神的な疲れと重なって、夜、つい酒を飲んでしまうような疲れ方をします。

しかしこの時期が、一番活発で、充実感を得られる時期でもありました。

仕事が面白くって仕方がない時期でもあります。

私もこの時期、家にも帰らず、日本国中をくまなく走り回って、

海外にも100回以上出かけて、

毎日の仕事が面白くって面白くって、全く遊ぶ気になんてなりませんでした。

でも夜はとことん酒を飲み、

その疲れは筋肉的な疲れというより内臓的な疲れで

そんな疲れは、深い眠りで、朝は微塵も残りませんが

しかし、しかし多感で、後悔も良くする時代でした。

 

そんな働き盛りの時期が長く続いて、

ある時期を越して、

肉体的にはっきり衰えてくると、

体力を必要とするような働き方が出来なくなり、

つまり、みんなの先頭に立って走り続けるような働き方をやめて

今のように、考え、意見を交わし、創造して、

それを毎日表現するような仕事ばかりにして、

その量と質が高まってくると、

不思議な疲れを感じるようになってきました。

 

脳みそが肉体的に疲れるのです。

脳みその疲れというのは、精神的な疲れになって表れると思っていましたが、

違うのですね。

脳みそがフル回転すると、本当にカロリーを消費するようで、

集中しなければいけない仕事がいくつも連続して続くと、

本当に体がぐったりしてフラフラになるのです。

精神的に参るのではなく、

本当に脳みそがカロリーを消費して、フラフラするように体が疲れるのです。

だから、もちろん精神的にはまったく参っていず、

むしろ、楽しくって仕方がない心境で、体だけが疲れているのだから

おかしくって仕方ありません。

 

私は今、第三段階目の「仕事が面白くったたまらないモード」に入ったようです。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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