2011年12月23日(金曜日)
2939.我々の会社が忘年会をやらない訳
今、福岡行きの飛行機に乗っています。
本当は昨日の内に、賀来君と新幹線で福山に行き、
夜、キーパーラボ新涯店を一緒に訪問する予定であり、
新涯店のみんなと「焼き肉」を食べようということになっていた。
一年に一回か、半年に一回の食事会。
そして、そのまま福山駅横のホテルに泊まり、
翌日朝一番の新幹線に乗って福岡に行く予定であった。
しかし、今、現実には飛行機に乗って中部空港から福岡行きの飛行に乗っている。
昨日の夕方の話である。
私たちは名古屋駅にまでは行った。
しかし、名古屋高速が非常に混んでいたので、
予定していた午後5時15分発の「福山に止まる“のぞみ“」に間に合わなかった。
となると残念ながら、
福山に止まる“のぞみ“は1時間に一本しかないので、
私たちは仕方なく1時間後の午後6時15分発の“のぞみ“に乗ることにした。
この列車だと福山→新涯店に到着するのは午後8時過ぎになってしまう。
新涯店の閉店時間を過ぎているので、電気は消され、
せっかくみんながきれいにしてくれているはずの店舗をキチンと見ることは出来ない。
申し訳ない。
私の時間の読みが甘かったせいだ。
次の日、23日が祝日である認識が全くなく、
しかも明日から年末年始の連休、
あるいは学校冬休みが始まるという認識がまるでなかった。
だから、名古屋高速の混雑を予想しなかったし、
新幹線の混み具合も予想が甘かった。
ということで、
いずれにしても、午後6時15分発の“のぞみ”に乗った。
乗ったまではいいが、
今度は、列車は動かない!
そのうちに車内放送が入る。
「つい先ほど、新神戸と新明石の間で人身事故が発生したので、
現在、新大阪より西に行く列車が止まっています。お急ぎのところ・・・……」
これは、かなりまずいパターンだ。
いずれかの駅構内での人身事故ならば、
事故の処理は30分~1時間程度の比較的短い時間で終わることが多いが、
駅と駅の間の人身事故は、高速で走る列車に人が絡んだわけなので、
復旧まで時間単位でかかる場合が多い。
案の定20分ほどだった頃、
「只今警察が現場に到着して、現場検証の準備が始まったという情報が入りました。」
と車内放送が入った。
この車内放送で、1時間やそこらで事態が復旧する事はないだろうと考え、
明日の朝一番で福岡に飛ぶ飛行機の空席状況を調べたら、
幸いにもまだ数席あったので、すぐにその飛行機の便を手配して、
新幹線を降りた。
新涯店のみんなには申し訳ないが、
あのまま新幹線に乗りながら復旧を待ち、福山まで行っても、
午後11時過ぎとか、とんでもなく遅い時間になってしまうだろう。
それから、みんなと一緒に食事をするのは無理だ。
ならば、福山経由で福岡に行く必要はない。
次の朝、一番の飛行機で行けば、交通費も宿泊代も安く行けるし、
疲労も少なくて済む。
こういう場合は、とっさの判断が一番重要で、
すぐに判断できたから、次の日の飛行機の手配も出来たのだろう。
新涯店のみんなには、賀来君が電話で連絡していた。
こんな理由で私たちは行けないけど、みんなで”焼き肉”に行っておいで、おごるよ。
と伝えたら、残念そうではあったが、
“焼き肉”は食えることに歓喜の反応があったそうだ。
それを聞いてほっとする。
人は何が不運で、
何が幸運なのか分からない。
もし名古屋高速が混んでいずにスムーズに午後5時15分の“のぞみ”に乗れていたら、
私たちは、多分、新大阪と新神戸の間位で立ち往生、缶詰状態になっていただろう。
名古屋高速の渋滞に合ったので、
そんな目に会わずに、次の日のこの飛行機に乗ることになった。
疲労度の観点で言えば、こんなラッキーはなかったに違いない。
そんな訳で、昨日の夜、名古屋駅から本社に帰ってくることになった私たちは、
事務所に残っている企画課の人たちなどに、
一緒に食事をしようと誘って、近くのイタリアンの店に行った。
これはこれでラッキーだったとも言える。
イタリアンの店で四人だけがビールを飲み、
四人はノンアルコール。
車を乗ってきている人はノンアルコールが当然なので仕方がない。
乾杯はもちろん「メリークリスマス!」
私達の会社は「忘年会」をやらないので、
クリスチャンでもないし、イブでもないが、ほとんど意味もなく「メリークリスマス」。
アイ・タック技研では
創立以来「忘年会」というものはしない習慣になっています。
年末にはきついな労働を続け、体調に万全を図らねばならない“現場”を
持っているからです。
彼らにはこの時期に酒を飲んで騒ぐ余裕はまったくありません。
だからといって、
現場以外の部署の者が仲間同士で、
いつものように酒を飲むことを禁じているわけではありません。
多くの人が普段のように、酒を飲んでいます。
しかし、
広範囲に呼びかけ「忘年会」として大勢で酒を飲むことはこれを自重してきました。
事実上の禁止です。
だから、誰も部署を超えた範囲で呼びかけられた大勢での「忘年会」を
経験していないはずです。
ガソリンスタンドを持つ多くの会社がそうしているように。
特に今年はすでに年末がやってきてしまっているように、
現場のみんなに相当疲労がたまってきている様子で、
心理的には、かなり切羽詰ってきています。
年末までに脱落者が出ないか真剣に心配しているくらいです。
そのような時期に、
同じ会社の、現場以外の人間が、
現場以外の部署に広く声を掛けて「忘年会」をする事 に、
たとえば自分が現場の人間だったならば、どのように思うか、
想像できるでしょう。
私自身もそのような経験を経て、こんなルールが出来上がってきているのです。
年末はこれからが本番です。
「相手の身になって思う姿勢」を持つ必要があります。
特に体力的にも、精神的にも消耗が激しくなっている今こそ、
みんながお互いを思いやる気持ちと姿勢が必要なのでしょう。
一昨日、静岡県三島市にあるキーパーラボ三島店を訪問しました。
ここは見事にキーパーラボとセルフのガソリンスタンドが融合して、
決して充実した設備を持たずとも、
すば抜けた快洗隊魂を持って、
素晴らしい実績を上げている店舗です。
この日、御殿場にも行った。
その訳と結果は、来年2月以降に書ける。