谷 好通コラム

2011年10月05日(水曜日)

2883.Aの席に座ったら、知らないものがあった

今は、名古屋⇒東京⇒福島に行く新幹線の中。
私と畠中常務、鈴置常務、賀来常務、デザイナーの立花君の総勢5人が、
これから福島の澤田さんにお会いしに行くのです。
畠中常務は昨日の深夜、すでに郡山まで移動していて、
今朝、会津坂下の㈲江戸屋燃料さんのSSの写真などを撮りに行っています。
そして立花君は東京から単身で移動しているはずなので
だからこの新幹線に今乗っているのは、私と鈴置君、賀来君の三人だけです。

 

三人分の切符を名古屋駅で買う時に、席の指定をするのを忘れてしまいました。
いつもなら富士山が見たいので東京に向けて新幹線に乗る時は、
必ずA席の反対側D席をお願いするのですが、うっかり忘れてしまったのです。
しかし、今日は雨。
D席に座っても、富士山は完全に雲の中でしょう。
だから席をお願いするのを忘れたこともあるですが、
いつもはクセのようにD席に座ります。

 

だから今日は、ものすごく久しぶりにA席に座ったのです。
すると、私が知らぬまに、見たことの無い建物が沿線に建っていたり、
「こんなところに駅があったかなぁー」などと思ったりして、
これがなかなか新鮮なのですね。

 

よく、広く世界を見て見聞を深めなければ狭い了見の人間になってしまう。
と、言いますが、広く世界どころか、
私は名古屋⇒東京の新幹線では必ずD席を取っていたので
いつの間にかA席側の景色を忘れてしまっていたのです。
あるいは新しく出来た建物や施設を知らなかったのです。
ほんの3m隣の席からの景色が、
いつの間にか未知の世界になっていたのは、(ちょっとオーバーか)
意外であり、新鮮な気持ちでした。
いつも乗る新幹線の、
たった向こう側の席に見えていなかった世界があったわけです。

 

広く知っているつもりであっても、
世間には自分には思いも寄らぬ考え方や、実践を重ねている人がいっぱいいます。

 

今回のキーパー選手権における会津板下での全国一位は、
その手法と考え方に私達が学ばなければならないこといっぱいあると思い、
その仕掛け人の澤田さんにお会いして、
もっと話を聞き、話をしたいと予定を立てたところ、
自分も行きたいと弊社のトップ3が言い出し、福島に行くところなのです。

 

 

見聞は広めなければなりません。
自分はもう解っていると思った時に、その人の成長と進歩がストップしてしまいます。
知れば知るだけ、ますます知らないことが多いことを知り、
もっと知りたい、学びたいと思うようになります。
もう解ってしまった人とは、
自分がまだ知らないことがいっぱいあることに気づかなくなった人でもあります。

 

まだまだ進歩し、成長したいから、
知らないことを見つけた時、みんなワクワクして出かけるのです。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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