夏になると、
屋外で仕事をする私達の店舗のスタッフはけっこうキツクなる。
冬は寒いが動いていれば体は温まるのでそれほどでもないが、
夏は暑い上に動くほど体も熱くなって、
特に暑さに弱い人には本当につらいだろう。
現場を離れて十年近くなり体がなまりきっている私なんか、
一日キーパーラボに入ったら生命の危険が危ないかもしれない。
(危険が危ない? 私はこの日本語の間違いが好きだ。頭痛が痛い・美人が美しい・・・)

暑い季節には、
若い女性が一斉に短パンなどをはいて、
足をあらわにし、涼やかでいいし、なんつっても色っぽい。
おじさんのみならず世の男性にとっては暑いが楽しみな季節でもある。

しかし、思うに、
若い女性の短パン姿は本人たちにとってはどうなのだろうか。
男の目を引くために足をあらわにしているのか、
涼しいから短パンなのか、それとも両方なのか。
しかし、日焼けはしたくないらしく
日焼け止めクリームをごってりと塗っているとも聞いたことがある。
ということは、夏の時期の女性の短パンは、
「日焼け止めクリーム」のメーカーの仕業かもしれない。
まぁ、どちらでもいいことだ。

いずれにしても、
大昔、私が小学校を卒業して中学生になったその夏、
暑くなってきたのに、
中学生はずっと長ズボンでいなければならないことに気が付いて、
ものすごくがっかりした記憶が鮮明にある。
女性は暑くなったら、
涼しい短パンをはけて、
しかもそれで色っぽくなれるのはなんともうらやましいことだ。
・・・いや、別にうらやましくはないか。

しかし、世の女性よ。
色っぽい格好をして男性をひきつけても、
色っぽくあらわにした太ももに惹かれて寄ってくるような男は、
大したことはないことをおぼえて置いた方がいい。
肉体的な欲は、人間としての愛情と関係ありそうで、実はおよそ関係ない。

足をあらわにして涼しくするのは女性と子供の特権だ。
それでいい。
でも、足をあらわにしなければ
自分の魅力を表現できないと思うとしたらそれは悲しい。
人間はそれぞれが、
それぞれであることだけで、
十分に存在の意義と魅力があるものだ。

短パンは、涼しいだけでいいのである。