2011年08月03日(水曜日)
2839.表に出るわけではないが主役の一人
どんな仕事でも言えることだが、
仕事の成果とも言える「付加価値」を相手、つまりお客様に直接お渡しする人と、
お客様には見えない所で、
その付加価値を作り上げる一つの役割を果たす人がいる。
私達の会社で言えば、
キーパーラボのスタッフたちは、
お客様のお車を直接キレイにして差し上げて、
お客様の喜びに直接接することが出来る仕事だ。
お客様とダイレクトに接点を持つ所を「現場」と言う。
現場があってこそ私達のビジネスのすべてが成り立っている。
そういう意味で、キーパーラボの店舗も現場であるし、
全国のキーパーコーティングを施工して下さっている施工店さんも現場である。
すべての成果が現場から発生し、
すべての真実が現場から発生する。
お客様の接点である現場を見ずしては、
いかなる施策も、企画も、何もかもが空虚であろうし、
いかなる成果も得られないだろう。
では、現場だけでビジネスが成立するかといえば全くそうではない。
現場を実りあるものに作り上げるために、
表面に出ずとも、重要な役割がいっぱいあって、
その一つ一つの役割が100%有効に働いてこそ、
より大きな成果を上げる現場を作り上げられるものだ。
私達のビジネスで言えば、
全国のキーパー施工店さんをサポートする営業職スタッフがそうであろうし、
キーパープロショップをはじめ施工店さんの販売促進に役立つツールを
デザインして作り出す企画スタッフもそうだ。
施工店さんに製品を配送する出荷業務のスタッフも、
その製品を作り出すための開発に携っているスタッフもそうだろう。
直接お客様の喜びに接するわけではないが、
間接的にそれを感じつつ、仕事にやりがいをもって働いている。
現場がスターであれば、それを支えるスタッフは縁の下の力持ちというべきか。
もちろん彼らも一人一人が主役である。
レースの世界でもそれはある。
レースの現場はサーキットであり、コース上のバトルである。
それを直接担うドライバーはスターである。
我が#35のD`STATION KeePer SC430で言えば、
スターは脇阪寿一選手であり、アンドレ・クート選手である。
いや「#35 D`STATION KeePer SC430」自身もスターであろう。
この「#35 D`STATION KeePer SC430」は出走する「車の名前」であり、
所属するチームは「LEXUS Team Kraft」。
「LEXUS Team Kraft」は株式会社クラフトレーシングという会社が運営し
その社長は橋本詳之とおっしゃる。
橋本詳之社長は、
ポルシェのレーシングインストラクターの資格(ドイツ本国の資格)をお持ちで、
彼のレース歴は知らないが、それなりの経歴をお持ちに違いない。
しかし、広告代理店及びデザイナーとしての経歴もお持ちらしく、
「#35 D`STATION KeePer SC430」のカラーデザインも橋本社長自身が作られたのだ。
スポンサー集めも彼自身が行ない、
スタッフの方もそれぞれに仕事をされているらしいが、
どこからどこまでが誰の区分と決まっているわけでもなく、
何から何まで、エッーっと思うことまで橋本社長が直接やってしまう。
それに彼にメールを送ると、
ものすごい長文を、丁寧に、
どうやったらこんなに早くと思うほど早く返信して来られて、びっくりする。
正確なマネージメントとそのスピード、ホスピタリティー、押しの強さ、
冷静さ(クール?)、その反面、熱い心。その広大な人脈。
彼のマネージメント能力は圧倒的であり、
ものすごく勉強させられ、自分がまだヒヨッコであることを思い知らされる。
このチームで一番驚かされ、学ばされている部分だ。
「#35 D`STATION KeePer SC430」は、
車そのものはトヨタ自動車から貸与されているもので、TRDが開発し製造する。
TRDとは「TOYOTA Racing Development」の略。
TRDが車を開発し造り、
トヨタ自動車を通じでクラフトレーシングに貸与されて、
レースでのセッティングやメンテナンスはクラフトレーシングが行う。
その結果がTRDにフィードバックされ、随時、またTRDで開発改良されていく。
だから、「#35 D`STATION KeePer SC430」は、
文字通りトヨタ自動車のワークスカーであり、
クラフトレーシングはレースの運営をすべて担当し、
タイヤなど消耗品もすべてクラフトがまかなう。
先日、途中でリタイアした#35を心配そうに見つめるTRDの責任者の一人。
野中さんは脇阪寿一選手のマネージャーさん。
スターである脇阪選手が思う存分働けるように、あらゆることをサポートする。
SUPER GTを走るすべてのレースカーの中で
たぶん一番「#35 D`STATION KeePer SC430」が光っているのは、
我がキーパースタッフのおかげ、
毎レース参加の荻原君の助っ人として「保坂君」。
現場の総監督はレーサーとしてもあまりにも有名な飯田章監督。
東北でのレースでは、この子達も立派に主役でありスターでした。
もちろん何より主役はこの方たち、お客様たちです。
この人は・・・・もちろん、主役の一人です。