2011年07月26日(火曜日)
2833.怖い国と、グルクンと、大好きな仲間たちと、
中国での高速鉄道(日本で言えば新幹線)の事故はただ事ではなかった。
止まっている列車に、後続の列車がノーブレーキで衝突することは、
ATC(自動列車制御装置)のシステム的に不可能なはずだ。
2本の列車の間が一定の距離より近づくと、
自動的にブレーキがかかるATCは、ある意味、非常に単純な装置。
1964年の開通以来47年間、
日本の新幹線の列車事故がゼロであった大きな理由である。
ATCが入っている以上、
新幹線の列車は他の列車にある一定の距離以内に近づけないように出来ている。
だから、衝突事故は起こそうと思っても起こせないようになっている。
もかかわらず、
中国高速鉄道で深刻な列車事故が起きたということは、
ATCを切って運転していたか、
ATCを入れていたのに正常に作動していなかったかのどちらか。
そのどちらも大問題だが、
そのどちらかで、対策の方向がまったく違うはずだ。
ATCを切って運転していたのならば、
それは切った”人間”の問題であり、
ATCが入っていたのに衝突したのならば、
それは”機械的”な問題であるかコンピューターのソフトの問題である。
問題の所在はまったく違うところにある。
そのどちらかを調べようともせずに、
当局は、どちらかの証拠が存在するはずのその列車の先頭車両を
現場で粉砕した挙句、地中に埋めてしまった。
正常な組織あるいは人間ならば絶対にしない行為である。
明確な犯罪行為だ。
それが出来たということは、
三段論法として当然導かれる回答は
調べると都合の悪い人間が、現場の指揮菅以上の権力を持つ高官であるということだ。
しかし、こんな行為を非難するインターネットでの投稿が殺到して、
民衆が暴動状態になると都合が悪くなるもっと上の高官が、
埋めた列車を掘り出させているらしい。
権力者とは今もっている権力や地位を絶対に失いたくない動物のようだ。
自分の権力と地位を守るならば、
どんなに理不尽なことでもするという典型の事件かもしれない。
この国は本当に怖い国だと思った。
世界第2の経済国であり、世界第2の軍事大国でもある。
つまり世界で2番目に大きなお金と力を持っている、
世界で1番多くの13億人がいて、
一様に金儲けに執心していて、
その結果のバブルが、
あと1年後に潰れるのか、まだ5~6年もつのか。
最近の経済紙が議論していた。
中国のバブル崩壊は、
世界経済にいまだかつてない大きなインパクトを与えることは間違いない。
その上で、自分の為なら、
あからさまな理不尽な行為をする人が権力機構の中枢にいたとしたら、
世界第2位の経済力がどうなるのか
世界第1位の人口はどうなるのか、
原爆を含む世界第2位の軍事力をどう行使されるのか。
一人一人は、本当にいい友達なのだが、
それが13億人となると、
恐ろしい人間集団に思えるのは、勘違いでありたい。
私は仲間たちが大好きだ。
一昨日の夜、沖縄料理の店に行った。
東京のキーパーラボに勤める沖縄出身の金城君と前田君の仕事ぶりを思い出して、
家族で沖縄料理を食べたくなったのだ。
特に、前田君はキーパーラボ日記で
「グルクン」のペンネームで沖縄をずっと紹介している。
彼の記事を読んでいて、私は沖縄料理をよけいに食べたくなったのだ。
グルクンのから揚げ。
これは本当に想像以上においしい魚、グルクンです。
たまたまフラッと立ち寄った東海店で、伊東新店長がいきいきとしていた。
私はみんなが大好きだ。
9月初旬オープンの新しい豊田店の新店長、佐々木店長。
頼りになる小島君と、早く一級に受かりたい鈴木君。
大好きな仲間が一人、とても苦しい運命を背負ってしまったようだ。
仕事中、ふと思い出すと、涙が出てしまう。