2011年04月28日(木曜日)
2774.独断として決断したあと
物事を進めるに当たって、
すべての人のコンセンサスを得ることは、
その事を速やかかつ正しく成し遂げるためには必須のことであるが、
多くの人の十分なコンセンサスを得るための手間と時間が無い場合もある。
あるいは多くの人のそれぞれの利害において、
共通のコンセンサスを得るのは不可能と予想される場合もある。
そういうことは多い。
特に急いで判断をし、
すぐに実行に移さなければ取り返しのつかない事態に陥ることが解っている場合、
独断として決断しなければならないこともある。
事業の場合でも、自分一人で決断しなければならないことは少なくない。
全体のコンセンサスを求めていてはいけない場合も時にはあるのだ。
誰でも100%ではない。
だから、今の政府が最高の働きが出来ているかと言えば否かもしれないが、
いずれにしても未曾有の災害から立ち上がるために
日本全体が力を合わせるべきであり、
人の言葉の上げ足を取るようなレベルでの権力闘争はやめるべきだと思う。
色々な見方はあるが、
ひょっとしたら管首相は陰腹を切っているのではないか。
関東の悲惨なパニックを防いだことと
事実を伝えなかった責めとの狭間で
まだ言えないことが多すぎて、
今の時点で言葉のつじつまを合わせようがないことは、
議員のあの人たちはみんな知っているはずなのに。
今の状況が、権力を欲する者にとって
自らが権力闘争に勝つためのチャンスなのかもしれないが、
日本全体が危機の時に、それをチャンスと捉えることはいけないことだと思う。
政治のことに対し言葉を発するのはふさわしくないと自分で決めているが、
立場としての弱みにつけこむような今の動きに、
どうしようもない苛立ちを感じて、つい、書いてしまった。