今、仙台に向かう途中。
東京まで新幹線で行って、それから東北道を車で北上する、

何故か、東北は支援活動以外の目的で簡単には近づいてはいけないような
神聖な場所のような感覚があった。
しかしあれからもう40日近く経って、
東北の会社が、通常の経済活動を続けようと努力していることを肌身に感じてきている。
東北でも未曾有の被害が発生しているのは大津波に襲われた海岸線沿いの町であり、
少し内陸に入った町では地震での被害からすでに復旧が出来つつあって、
復興の動きが活発なようだ。
行かねばならないと思った。
遠慮なんか要らないから積極的に行くべきだと思った。

今日の夜、仙台営業所のスタッフ達と何処かでみんなでご飯を食べようと
渡辺所長に言ったら、
ぜひ「いまい」に行きたいと言った。
そして｢まだ大和君が“あんこう鍋”を食べていないので食べさせたい。｣と。
あんこう鍋がまだシーズン中なのかどうかわからないし、
だいいち｢いまい｣が店を開いているのかどうかも分からないが、
とりあえず、昨晩「いまい」に電話を入れた。

そうしたらやっていたのだ。
旦那さんが言うには
「いやもう、すごい地震でしたよ。店の中がぐしゃぐしゃになりました。」
でも、片付けて4月の4日から営業を再開したのだと言う。
しかも、
残念ながら、今日の夜は｢貸し切り｣だと言っていた。
今晩、みんなで「いまい」に行けなかったことは残念だったが、
あの旦那さんと奥さんのいつもとまったく変わらない元気そうな声、
しかも貸し切りが出るほど繁盛している様子が、たまらなく嬉しかった。

東北で一生懸命仕事をしよう。
いつも以上に東北で一生懸命仕事をして、
いつも以上にたくさんのビジネスを実行していくことが、
東北の人たちの一番望むことだと思った。

東北に新なる付加価値を積極的に作って行こう。
マイナスからゼロへの回帰の付加価値だけでなく、
よりプラスを生み出すような新たなる付加価値を積極的に作り出していこう。
それを世の中が、とりわけ東北の人々が求めているのならば、
我々がすべきことがそこにあるはずだ。