谷 好通コラム

2011年03月27日(日曜日)

2750.いっぱい書いていたのですが、全部ボツにします

このところなかなかブログをアップしていません。
でも、いっぱい書いてはいるのです。
この何日か、たぶん過去最多の量の文章を書いているのですが、
ブログに載せず、全部ボツにしました。

 

東北の人たちをどん底に陥れた大地震に
追い討ちをかけるような原発事故が刻々とその状況を変えています。

 

私の中途半端に詳しい原発への知識では、
事故発覚後の最初の三日間ぐらいは、
あの状態から、再臨界⇒超臨界⇒爆発のシナリオを避けられるとは思えず、
心底、恐怖を感じていました。
大震災でずたずたになった東北を支えなければならない日本が、
一時的にしろ、本当に麻痺してしまったとしたら、
苦難の中にある東北を見殺しにすることになるのではと思い、
関東のことも真剣に心配しました。

 

 

しかし、今は、その恐怖をまったく感じていません。
つまりチェルノブイリの再現は無いと確信したのです。

 

レベル5のスリーマイル島の事故以上の放射性物質による汚染は、
今後も続いてあるでしょうが、
それはすでに福島第一原発の事故がレベル6であると
テレビ報道でもう言われていることです。
どの程度まで汚染が広がるのか分かりませんが、
しかし、少なくとも爆発的な破局の危機の存在はもうありません。
それは事故後三日間で終わっていたようです。もう終わっています。そう思います。

 

私は今まで、
毎日色々見ていて、つじつまの合わない公の発表と、
報道に出てくるべき単語が全く出てこないことに、強い不信を持ち、
破局的な危機を脱していることが、どうしても理解できず、
自分が持った不信と不安についていっぱいのことを書きました。
しかしそれをブログに上げることは、
無用の不安を煽る行為になるだけなので、全部ボツにしました。

 

しかし昨日、あるデータの「差」の意味が理解できて、
自分の中ですべてのつじつまが合い、納得できたのです。

 

そのデータの「差」は、一昨日、気がついたもので、
その時は、逆に、知らないうちに破局が近い所まで来たと誤解しましたが、
その「差」にこそすべてがあったようです。
私の中途半端な知識が、却って邪魔でした。
今日、あるサイトに載っていた事故後の原子炉のパラメーターを見て、
本当の危機はもうすでに終わっていたことを
いよいよ納得しました。

 

一進一退が続き、原子炉技術者たちの決死の、
しかし報われないかもしれない努力が、
ひょっとしたら何ヶ月も続くのかもしれませんが、
放射能汚染で甚大な被害をこうむる方が出たら、
本当にお気の毒と思いますが、
でもいずれ必ず終息に向かいます。
エントロピーの法則(熱力学第二法則)のごとく、
再臨界さえなければ、崩壊熱は必ず下がる一方向なので
どういう形にしろ、必ず終息します。
あとは勘違いと無責任な言動による全く無用なパニックが起きる事を
断じて、防ぐだけです。

 

その訳を、私のいい加減な知識で解説することは、
無責任なことになるので、やめます。
当然、間違っていることも十分に考えられますので、
昨日書いた11ページもの長文も捨てます。
いずれにしても素人のたわごとです。

 

今は東北の仲間たちのことを考え、やれる精一杯のことをしようと思います。

 

名古屋の大須店の前に桜が咲き始めていました。

 

 

みうらっ!!

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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