谷 好通コラム

2019年11月06日(水曜日)

11.06.上司は社員にとって一番身近な会社そのもの

一般的に社員と呼ばれる人の上司とは、
課長であり、グループ長であり、いわゆる中間管理職だ。

 

中間管理職である上司は会社からの指示を受け
社員はその上司からの指示で動く。
だから社員は、
中間管理職である上司を通じて、会社の指示で動くことになる。

 

逆に
社員は何か困った事や、提案したいことがあったら
中間管理職の人である上司に相談する。
しかし上司は、その内容にもよるが、自分で解決できると思ったら、
いずれかの日が経ってから、
上司の出した回答、この場合、拒否をを社員に対してする。
しかし、それは、本当は、
社員は会社に対して意見を述べ、希望を述べた訳であり、
会社幹部ならば簡単に実現できることなのだが、
中間管理職である上司には実現できなかったので、
上司は拒否したのだが、
その社員は会社から拒否されたと受け取った。
その事に社員は絶望して、会社を辞めることにした。
上司には「他にやりたいことが出来たので・・」と理由づけして。

 

そして、上司は会社に対して報告した。
「A君は他にやりたいことが出来たので会社を辞めました。」

 

上司は、結局、その社員から出された「意見と希望」を、
会社の役員に報告せず、伝えずじまいで、
単に「A君は他にやりたい事が出来たので辞めました。」で済ませた。

 

会社からの社員への指示は上司を通じて伝えられるので、
社員は自分の意見や希望を、上司を通じて会社に言ったのだ。
「上司は社員にとって一番身近な会社そのもの」だから。

 

しかし、上司はそれは自分の判断で回答できると考え、
会社には報告せず、
自分で「拒否」の回答を出して社員に伝えてしまったので、
社員は、会社に拒否されたと思って、絶望して会社を辞めた。
その希望は、会社の役員が聞いていれば、
全く問題なく、いとも簡単に実現できることだったが、
上司は会社に報告せず、自分では実現出来ない希望だったので、
自分で勝手に社員に拒否したので、
会社は大切な社員を無駄に失うことになった。

 

社員は上司を通じて会社からの指示を受けるので、
社員から会社に言った言葉は、会社に通じるものだと思っているが、
「報告」を会社にしない上司は、
残念ながらいっぱい普通にいて、
社員から会社へのコミュニケーションを平気で遮断する。

 

こんな「邪魔な上司」をいかに見つけ出して、排除するかが、
会社にとって大切な仕事の一つである。

 

報告をしない「上司」は、邪魔で無用な存在でしかない。
報・連・相は中間管理職である上司の生命線であることを、
くれぐれも肝に銘じるべきだ。

 

「上司は社員にとって一番身近な会社そのもの」なのだから。

 

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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