2011年03月18日(金曜日)
2744.My happy birthday
私は好きで科学の本をよく読む。
アインシュタインの相対性理論とか、そんなよく理解も出来ないような本を好きで読む。
だからか、原子力のことも変によく知っていて、
今回の原発の事故が如何に異常事態であり、
これ以上ないくらい危険な状態であることをニュースから感じた。
しかし、地震後の原子炉緊急停止で
「炉の核分裂反応を停止できたのかどうか」という一番肝心なことを、
ニュースの中でまったく言わないことに非常に強い違和感を持った。
などなど、ほかにも私程度の知識でも重要だと思うことを
言わないニュースに強い違和感を持った。
と同時に、これは本当に危ないのかもしれないとも思った。
あとで解ったのだが「原子炉が停止」という言葉が、
「炉の核分裂反応が停止された」という意味で使われているのだと気がついた。
「原子炉が停止された」と「炉の核分裂反応が停止された」とは、
本来違う意味だと思うのだが。
だから「炉の核分裂反応を止める」ための
「制御棒が正しく入れられた」という言葉も出てこなかったことに合点がいった。
そんななまじっか知っているばかりの誤解はあったが、
それでもやはり、一週間経った現状が、
危機からの脱出に一歩も進んでいないことに変わりないとは思っている。
みんなが知らない振りをしているのは、
それが一番いいと思っているからかもしれない。
しかし、現段階において、
私たちは、このことについて何も出来ないのだから、
これがすべてうまく行って、何もなかったように平和になることを想定して、
精一杯、平常の活動をするべきなのだろう。
それが、今、出来ることの最善のことだ。
ほとんどすべての人のコンセンサスが得られる最善のこと。
・・みんな東京に帰った。
・・
実は、きょう、私の誕生日で、59歳になった。
みんなで、不器用に祝ってくれて、
たぶん、生まれて、一番幸せな誕生日だった・・かもしれない。
ドイツのSONAX、Dr.ピッチ、マンフレッドから不意のハッピーバースディーが入った。
なぜか涙が出そうになった。
Dear Yoshimichi,
Happy Birthday and best greetings from Neuburg
Dr. Manfred Pitsch
Dipl. Chemiker, Leitung F & E