今日一日で、関東の都内と千葉の5軒のキーパーラボ店を廻ってきた。
ラスト三日間の初日なので、各店舗、かなりの混雑振りを予想して行ったのだが、
意外とそうでもなかった。

 

ラボの連中は毎年の年末で何度も大混雑を経験しているので、
今年の年末はスタッフ数の確保にかなり努力して必要人数を揃えた。

 

年末のための必要人数確保の方法

 

1.普段、土日にしかシフトが入っていないアルバイトさんも、全員集合をかけておく。

 

2.営業スタッフからの応援。
これは即戦力であるが、
店舗数が増えているので少数しか確保できない。
多い店でも三名ほど。基本的に1名いるかいないか。

 

3.何らかの理由で店舗を辞めたスタッフに声をかける。
これも即戦力ではあるが、辞めた人数そのものが少なく、
ほんの少数しかあてにできない。それでも今回は全店で10名ほど来てくれた。
彼らが来てくれる同窓会のような雰囲気で楽しい。

 

4.年末だけの臨時アルバイトを募集する。
意外と集まるが、室内清掃の掃除機がけや、タイヤワックス、ステップ拭き、
タオル・スポンジの洗濯など、すぐに出来るような仕事しかさせられない。
それでも、混雑している時には大変に助かる存在だ。

 

5.店長をはじめスタッフの弟さん、奥さん、息子さん
この人たちが来てくれるとすごく嬉しい。
短期なので仕事はそんなには教えられないが、
先生がお兄さん・だんなさん・お父さんなので、教え方に愛情がこもっているのか、
少しではあるが、意外とすぐに仕事ができるようになるのは不思議だ。
この機会に自分の奥さん・子供さん・弟さんに、
自分の仕事の姿をきちんと見せられるのも、家庭円満につながる良い機会だと思う。

 

こんな感じで来るべき年末の大ラッシュに備えるのだ。

 

年末、一日50万とか60万を出せる店舗は、
ラスト三日だけだが、一日に10人以上を集めておく場合もある。
この場合でも社員は12時間労働体制だが、
家族やアルバイトさん達は8時間が基本なので、
極端に多いと合計で100時間近くの総労働時間になるが、
人時生産を4,000円から5,000円程度にコントロールするようにしているので、
極端な人余りにはしない。
むしろ、トップレベルの店舗では
人時生産性が6,000円を越す場合もままある。

 

前述の年末要因確保法は、
極端にお客様が集中する29日、30日、31日のラスト三日間だけのことだ。

 

そのラスト三日間の初日の今日。
意外にも関東の店舗は、
お客様が行列するほど来店されている光景はなかった。
忙しいには忙しいのだが、少なくともパニック状態にはなっていない。

 

作業をする場所が常に埋まっていて、
スタッフ全員が淡々と仕事をしている。
手が空いてブラブラしているスタッフが居るわけではないので、
仕事量そのものが減っているわけではないし、
売り上げ金額も、行列が出来ている時と比べて減っているわけではないが、
少なくとも行列は出来ていない。

 

やはり仕事が
手洗い洗車、ピュアキーパーなどから
クリスタルキーパー、ダイヤモンドキーパーなどのすごく単価の高い商品に、
比重が移ってきていることが、
店舗の大混雑がなくなったのに売り上げは減らず、
むしろ、前年比で110%以上を確保でしている大きな要因であろう。

 

もちろん年末なので、来るべきお正月に備えて、
室内清掃もぐんと増えるし、洗車も増えて、
平常の時よりも来店はぐんと増えるが、
店舗側の準備周到で備えているので、決して大混雑、大混乱にはならない。
せっかく年末の人数確保が上手くなってきたのに、
あの狂乱の大パニック劇がなくなってきたのは、ちょっと寂しい気持ちもした。

 

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とここから愛知に帰ってから書き始めた。
愛知、とりわけ三河がとんでもないことになっていた。

 

「一番!」「一番っ!」と騒ぎながらジリジリっと4位、5位と下がっていた刈谷店が
もう一番をあきらめていたとばかり思っていたのに、
突然今日、90万と言うばかでかい爆弾を落としたようだ。
鈑金とか、ペイントミストとか、
イレギュラーの爆弾ではなく、
ダイヤモンドキーパーとクリスタルキーパーを積み重ねての90万らしい。
たぶん、美咲ちゃんだ。
美咲チーフが、お客様の、当然あるであろう「潜在欲求」を引き出し、
全部のお客様がクリスタルキーパーをやりたい、という境地に達したのだろう。
これは本当なのだ。

 

満足を実現するならば、お客様の言葉を引き出せば良い。
しかし驚きを伴う感動を、お客様一人一人が、潜在的に、本当は求めていることに、
ここにいたって、美咲チーフは気が付いたに違いない。
たぶん、もうないと思っていた刈谷店の一番が本当に実現するかもしれない。

 

一番先に美咲チーフが気が付いたなんて、
泣けてくる話ではありませんか。

 

やっぱり、快洗隊は、いや、キーパーラボは、気合いと根性なのかな。