2010年09月09日(木曜日)
2607.本日は株主総会
本日、9月9日はアイ・タック技研㈱の株主総会であった。
アイ・タック技研㈱は6月が決算なので、
株主総会はだいたい毎年9月の初めに行われる。
アイ・タック技研㈱がオーナー会社であることには違いないが、
私以外に他の取締役と社外の方々含めて13名の方々に相当数の株を持っていただき、
特に半官半民の投資会社である㈱名古屋投資育成さんにも株式を所有していただいている。
だから、株主総会も形だけの株主総会ではない。
きちんと資料を用意し、
各項目に対して質問を受け、それにお答えしていき、
決議は賛成、反対の議決を取って、きちんと会社法にのっとって総会を進める。
非上場会社だがなかなか緊張感のある総会なのである。
㈱名古屋投資育成さんなど外部の方に株式の参加をしていただく前、
つまり6・7年位前までは、株主はほぼ身内だけであり、
株主総会といっても、ただ集まって、
決算書を見ながら雑談をしているような感じで、緊張感などまるでなかった。
それが、外部の人たちに株主になっていただいてから一変した。
株主総会に必要な書類をすべてきちんと用意しなければならないし、
総会の議事進行もきちんと手順を踏まなければならない。
これはずいぶん手間のかかることであり、新しい知識も能力も必要だった。
その上で、事前に投資育成さんにお見せして
たくさんの指摘をいただき修正して、正した上で株主総会に諮るわけだ。
最初は、株式全体の数パーセントの株主さんのために、
ここまで難しい株主総会になってしまったことを後悔しなかったわけでもない。
しかし、きちんとやっていくことに慣れてしまえば、
もう面倒だとも思わないし、元に戻りたいともまったく思わない。
㈱名古屋投資育成さんなどが株式参加されてから、
色々とたくさんのことはあったが、
一つ確実に言えることがある。
アイ・タック技研㈱が、
個人事業から、法人である株式会社に名実共に変化したことだ。
少なくとも会社の意識として個人企業から明確に「株式会社」に変化した。
株式会社といえども、その株式を個人とその肉親だけで所有していれば、
実質的には個人事業の範囲をまったく超えるものではない。
税務上は法人としての扱いを受けるが、意味はほぼそれだけであって、
会社の実態は個人事業そのものである。
それが、他人が株主として入り、
会社法的に株主の権利を執行し、きちんと会社としての義務を求めると、
個人事業ではなく、必然的に本当の意味での法人としての会社になっていく。
法律的に会社の最高決定機関は株主総会であり、
次に役員会での決定であり、その決定に基づいて代表取締役をはじめ取締役が、
実務的な決定権を持って実務を執行するのが基本である。
会社の代表取締役、多くの場合は社長であり、
つまり社長が会社の最高決定権を持っているわけではないのだ。
しかしオーナー会社では、多くの場合、
社長が株式の全部あるいはほとんどを所有していて、
社長より上位の決定機関である役員会で、社長の意思を否決しても、
役員会のより上位の株主総会に、役員を選任および解任する決定権があるので、
絶対的な多数を株式所有する個人としての社長に、事実上、すべての権力が集中する。
だから、結果的に個人事業とまったく同じ構造が出来ているわけだ。
全権力が社長に集中する構造に、
半官半民の㈱名古屋投資育成さんように「中小企業を育成するプロ」が株主の一部になり、
過半数ではないが、会社の株主として当然の権利、
つまり、会社が会社としてきちんとすべきことを実行することを求める権利、
これを実行することによって、
いかに全権力が社長に集中していても、
会社としてすべきことを疎かにしたり、踏み外すことが出来なくなる。
すると、自然、会社全体が「会社」としての意識になり、
会社が、社長の「自分のために」ではなくなって、
会社が社会の中で存在する意義「事業として社会に付加価値を提供する存在」になる。
株主に他人を入れること。
それも、会社が、きちんと会社法にのっとった存在であり、
会社として社会において存在する意義を要求してくれる存在を株主として入れること。
これは会社が社会からより受け入れられる存在になることに他ならず、
社会からより受け入れられることによって、
会社が発展することを、基本的に約束されたことになる。
これは絶対お勧めですよ。
株式を公開している会社においては当たり前のことだ。
だからこそ株式公開の意味があると思っている。
だからこそ、この会社も株式公開の方向性を依然持ち続けている理由である。
今日は緊張の株主総会のあと、
ここ1年間に結婚した社員達の結婚お祝いパーティーを開いた。
しかし、このことは明日、書きたい。
明日は私より上位の決定権を持つ役員会がある。
今から沢山の写真を整理するには夜遅くなりすぎるのだ。もう寝よう。
結婚お祝いパーティーの1シーン。
ここに写っている人達、ほとんどが結婚したカップルの人達。
すごいでしょう。