2010年02月02日(火曜日)
2415.明日の朝はマイナス20℃近くになるらしい
昨日の夕、札幌に飛んで、
今日は札幌市内で仕事をした。
今、北海道は寒気に覆われていて、真っ昼間でもマイナス5℃より上がることはなく、
外気が痛く感じるくらい寒かった。
こういうところで働くのは大変だなぁ、と思いつつも、
ニューヨーク、北京、ソウル、ミュンヘンなど、
世界の主要都市が札幌と同じような緯度で
同じような気候であることを考えると、
この程度の寒さを異常だと思うことは間違っているのかなとも思う。
私たちは、たまに北海道に行くだけなので、
夏はものすごく涼しいと思うし、冬は寒くてたまらないと思う。
しかし、札幌の男性は
真冬でもズボン下のパッチを履かないのが常識であるというし、
街を歩いている若い女性の中には
本州と同じように「生足(なま足)」で闊歩している女高生もいる。
マイナス5℃での「生足」は太ももが真っ赤になっていて
さぞかしツライだろうと思うが、
自分のアイデンティティを“エロかわいい”に見出しているのだろうから仕方がない。
しかし、こんなに寒い中では太もも丸出しでいる女の子の数は少ないから、
寒いのを我慢すれば“目立つ”ことが出来るのも確かだ。
これもプラス発想の一種なのだろうか。
北海道の冬は、
地球温暖化の影響でかなり温かくなったとはいえ、やはり寒い。
だから暖房はかなり強烈で、
家庭内ではストーブをガンガンたいて部屋を暖かくし
半そで、短パン姿で冷やした生ビールを飲むのが北海道流。
これは有名な話だ。
我々本州の人間のように「コタツ」は決して使わない。
コタツは下半身がヌクヌクになって私は大好きだが、
札幌営業所の坂本所長いわくでは、
「背中が寒い」そうだ。
ならば、背中が寒くないようにチャンチャンコかガウンでも着ればいいし、
そうすればある程度室温を下げても大丈夫なはずで、
高くなったとぼやく灯油の節約にもなるはずだ。
そう言うと「やっぱりストーブのほうが暖かいですよ」と彼はニコニコと答える。
これもある種のプラス発想で、
マイナスであるのが当たり前の北海道の冬だからこそ、
冷えきった体を強烈な暖房で温め、
半そで短パン姿で冷えた生ビールを飲むという楽しみがあるのだろう。
外気温がマイナス10度にでもなれば仕事はツライが、
「半そで短パン姿で冷えた生ビール」の楽しみはむしろ倍増するわけで、
これがあるからマイナス世界での仕事も楽しくなる。
「コタツなんてとんでもない」なのである。
物事はどんなことでもプラスで考えるかマイナスで考えるかで
ツライことでも楽しみになるようである。
チャンスは誰にでも同じ量と数だけあって、
そのチャンスを、チャンスと考えて、十二分に活かす人もいる。
しかし逆に、
目の前にあるチャンスをマイナス発想でしか見なければ、
それがチャンスであると気が付かず、
うっかり手を出すとやけどを負うのではないかとリスクばかりが思い浮かんで、
チャンスをわざわざ遠ざけてしまう人もいる。
チャンスとはその中に「可能性がある」という形でしか目前には現れない。
その可能性を、可能性として見られる力、
加えて、あらゆる可能性を実現する力を持っていれば、
チャンスがキチンと可能性として見え、
実現力があることで「その可能性=チャンス」を活かし“たい”と思うはずだ。
チャンスは誰にでも同じ量と数だけあって、
それをチャンスとするか、
ただのリスクとしか見えずに自ら遠ざけてしまうかは、
プラス発想の持ち主か、マイナス発想の持ち主か、
その差は決定的に大きい。
たとえば、
ものすごく大きな可能性を持ったことがあって、
相手がそれを受けて一緒に実現できるかどうかを判断する時、
可能性の大きさよりも、
どうすれば実現できるだろうかの話よりも、
懸念ばかりが口を点いて出てくる相手とは一緒に仕事は出来ないと思う。
チャンスを活かす人とは、
どんな場合でも物事をプラスで考えキチンと検討できる人。
チャンスを自ら遠ざける人とは、
チャンスを失ったことに気付きもしない人でもある。
札幌の明日は、マイナス20℃近くまで冷え込むらしい。
プラス発想をもってすれば、マイナス20℃をチャンスと思える人もいるのだろう。
そんな寒さをツライとしか思えない私には、
情けないが、今日中に愛知に帰れることをラッキーと思うだけでしかない。
雪の札幌店の前で、いつものように電話を掛ける鈴置本部長。
いつものようにではないのはその気温。
これから掛ける電話の向こうの人には、マイナス7℃は見えないだろう。
どんなプラス発想で話をすればいいのであろう。
走ってくるのは札幌営業所の近藤君。
どんなプラス発想でダイエットリバウンドの体重100kgオーバーを獲得したのであろう。