2010年01月05日(火曜日)
2395.今年は必ず良い年になるので、当然、
大晦日になると、みんなの疲労もピークを通り越し、
みんなが頑張っているから自分も頑張らなくてはと、つらい時間が続く。
といっても惰性で仕事をしているわけではなく、
あくまでも品質を大切にする仕事なので、きちんと集中しなければ仕事にならない。
肉体的な苦痛には慣れていないはずの若者たちが、
疲れのピークを越してなお、
全店において一人の脱落者もなくやり遂げたのは本当にすごい。
現在57歳の私も18歳の時からガソリンスタンドに勤めていたが、
昔の時代は、今のように24時間営業の年中無休のスタンドはほとんどなく、
お正月はみんな三が日まで休んだ。
だから、ガソリンスタンドの年末は、給油の客さんと洗車をするお客さんでごった返した。
その厳しさは今の快洗隊と何も変わらない。
32歳の時、ガソリンスタンドとして独立して、
そのまた十年後、洗車やコーティングを専門とする店舗になってからも、
年末はいつも過酷であり、
そんな年末を30回以上体験してきて
その長く続くツラサは、いやと言うほど体に染み付いている。
毎年、感動があったり、怒ったりしたこともあったりして
涙が出てくるようなたくさんのドラマがあった。
もちろん年末はつらいだけではない。
その結果に目標の達成があって、たまらないほどの達成感をみんなで共に持って、
こんなに幸せな一瞬はないと何度も思った。
これがあるから年末は楽しい。
やり切って、みんなで力を合わせてやり通せた充実感と達成感は、
やってみたことがある人間にしか分からない幸せなのだろう。
しかし目標を達成できない時もあった。
それでも年末が終わったという安堵感はあるが、達成感はあまりない。
もちろん、みんなでやり切ったという充実感はあるが、手放しで喜びあう感動はない。
「来年、頑張ろう」と言う声もどこか空虚で力がない。
みんなに苦労をかけさせる以上、
我々は若い子達に目標を達成させる責任がある。
どうすれば彼らの頑張りに、大きな成果をもって達成させられるか。
みんなが頑張ってくれる分、それに応える成果をどうすれば上げさせられるか。
我々、経営者、責任者たちの仕事はそこにある。
お客さまが本当に喜んでくれる商品を考えて提供しなければ、
商品を作り出す人たちの労働は報われない。
何を提供すべきか、
何をお客様は望んでいるのか。
何を作ればお客様は、喜んでその付加価値を買ってくれるか。
その商品を作るコストと労働に見合う以上の報酬をいただけるか。
どんな提供の仕方をすればその商品を喜んで買ってくれるか。
そしてまた繰り返し買おうと思ってくれるか。
我々が考えなければならないことはたくさんある。
その上でその商品を作り提供する若者たちに、一生懸命、真剣に仕事することを求める。
我々の成功は、その結果、キチンとその目標を達成させることだ。
我々の仕事は、若者たちが真剣に一生懸命働けば成功できる商品と
店舗と運営の仕組みを作ることだ。
みんなが我々を信じて一生懸命考え、頑張ってくれて、
それで達成できないとするなら、それは我々の失敗でもあることを受け止めるべきだ。
みんなが頑張らなかったとしても、それも我々の失敗であろう。
すべてを受け入れた上で、
すべてを客観的に考えなければならない。
そして学び、進化せねばならない。
それが我々の仕事だから。
今年、快洗隊をどうすべきか、キーパーをどうすべきか、
アイ・タック技研は何をすべきか、
いっぱい考えて正月を終え、
一週間ぶりに愛知を離れた。
朝、東京へ向かう新幹線は意外にもガラガラであった。
今年は必ず良い年になるので、当然のように富士山がくっきりと見えた。
東京での午後はショートミーティングの連続。
最後は全国の営業スタッフ全員が、テレビでショートミーティング。
これで名実共にお正月が終わった。
明日から正真正銘、今年の始まりである。