2009年12月05日(土曜日)
2368.お嫁さんになるはずだったトモちゃん
中学校の同級生、トモちゃん。
私のお嫁さんになるはずだった人だ。
中学校から高校に入ってからも友達でいて、
それからずっと働き始めてからも友達だった。
その間に、何人かの女の子を好きになったが、
私のお嫁さんはトモちゃんになると勝手に決めていた。
二人だけで会ったこともほとんどないし、
手をつないで歩いたこともない。
それどころか恋心すら持ったこともない。
トモちゃんが私の下宿を掃除に来てくれたりしただけなのだが、
いつか、トモちゃんは私のお嫁さんになるものだと、勝手に思い込んでいた。
ところがある日、
私の下宿に遊びに来たトモちゃんと一緒に来たカンちゃんが、
手をつないで帰っていくのを見て、
びっくりしたのだ。
私のお嫁さんになるはずだったトモちゃんが、
私の友達のカンちゃんと手をつないでいる。
私が勝手に思い込んでいただけなので、
トモちゃんとカンちゃんが仲良くなっても、
まったく不思議ではないのだが、
それまで当たり前に有ったものが目の前で消えていくような、
私にとっては絶望的な光景であり、
あの時の光景を今でもはっきりと、音付きの動画で憶えている。
昔の仲間の飲み会があった。
その中に、トモちゃんとカンちゃんの夫婦もいる。
昔話がまったく出ないのは不思議だけど、話が弾んで楽しい昔仲間の飲み会。
みんな歳を取って、今年定年を迎えた人や来年定年を迎える人。
「谷はえーなぁ、自分で会社やっとるんだから定年ないんだろ」
とは言われても、
私には、年齢が来れば否が応でも引退ができる彼らを
うらやましく思える反面もあり複雑な心境であった。
私のお嫁さんになるはずだった? トモちゃん。
生まれて初めての2ショット。
時が経つのは早い。
みんなも私もトモちゃんも歳をとった。
話題は子供の話やら孫の話まで。
十年位前のわが息子、北斗。
20歳台の前半。
十年経ったら、大ダイエットまで敢行して
こんな風になっちゃいました。