2009年07月14日(火曜日)
2256.会議の資料に改めて驚く
本日は「全国責任者会議」。
アイ・タック技研のあらゆる部署の責任者が本社に集う会である。
会議の中で使った資料で改めて驚いた。
この会社、10年で約6倍に成長していたのだ。
毎月、毎月、各部署で必死に予算を追いかけて、やるべきをやり、
その結果の一つ一つが積み重ねられ
10年間で、6倍もの付加価値を生み出す会社になってきたことに感謝したい。
何年も前の実績と比べる事などなかったので、改めて驚く。
10年前には1軒しかなかった快洗隊の店舗数も、
今年8月には直営22軒になり、
社員数は会社全体で112名、パートさんアルバイトさんを加えると計174名。
営業主体であった10年前の数と比べると約10倍の人数である。
今まで前ばかり見ていて振り返る事をしなかったので気がつかなかったが、
改めてすごいなぁーと思った。
この会社、営業部門においての商品を販売する力、売り込む力、営業力は強くない。
むしろ低い方だろう。
私たちの営業は「買って“下さい”。」と言わない。
「一緒に成功するために、お役に立つならば、
私達の知っている事、やれる事を、提案させていただきます。」と行動をする。
そして提案、技術研修、改善行動などの結果、施工店さんが成功すると、
私たちの商品が提供されて、はじめてビジネスが成立する。
「はじめに販売ありき」ではなく、
「まず施工店の成功ありき」のビシネスモデルで、
販売力よりも、提案力、企画力、実現力が勝負の活動である。
だから世の中が厳しくなればなるほど、
むしろ、必要としていただける存在であるのだろう。
今までも世の中が厳しいほど、この会社は伸びるという不思議な現象につながっている。
快洗隊は「お客様の満足」を真剣に追及している。本気だ。
世の中が厳しくなり冷たい風が吹くようになっても、
世の中のお客様が嬉しくなる満足を提供する事によって、
なおプラス成長を続けることに陰りはない。
世の中が私たちを必要としていただけるならば、
あるいは、必要としてもらえる存在であり続けられるならば、
この先、もっと、成長できるかもしれない。
しかし今、世紀末を思わせるような世の中の在り方に、
「今、有る事が、明日も有るとは限らない。」
「今、うまく行っている事が、明日もうまく行くとは限らない。」
不透明な時代に決して安穏とすることなく
自分の感性を研ぎ澄まし、時代の行方を感じ取らなくてはならない。
しかし、
「今日出来ない事が、明日は出来るかもしれない。」
先が見えない時代だからこそ、予測もしなかったチャンスが目前に出現するかもしれない。
自分の感性を研ぎ澄まし、
時代の行方を、敏感に、感じ取らなくてはならない。
そう思う。
この会社、
入社してから結婚する者はいっぱいいて、
今年に入ってからももう何組かが入籍している。
子供もたくさん生まれる。ホントにたくさん生まれる。
子供三人の社員もたくさんいて、
子供四人なんて夫婦もいるくらいだ。
(扶養家族手当ての増加がホントに大変なのだ。)
しかし反対に創業以来23年この会社に在籍中に離婚した人がまだ一組もない。
加えて在籍中に亡くなった人、
奥さんや子供さんを亡くした人もいない。
ただの偶然ではあろうが、
何かに守られているような気がしてちょっと神妙な気持ちになる。
今日思ったことがもう一つ。
二年半前にキーパープロショップを立ち上げた時、
自分で営業本部長を兼務して力を注いだ。
一年半前、快洗隊直営店の状況に危機感を持った時、快洗隊運営部の本部長を兼任した。
社長業とともに販売部門の営業と快洗隊の両本部長を兼任して、
実務にどっぷりと浸かって販売体制の立て直しに没頭した時期があった。
あれから今に至り、軌道に乗ってきたことと、
世の中全体がおかしくなって会社全体の舵取りが微妙になってきたことで、
今年の初めに営業本部長を鈴置部長に譲り、今期より快洗隊運営本部を畠中常務に譲った。
私は社長本来の仕事である経営企画に注力する。
考えてみれば、
正常な状態に戻るだけだが、
両本部長としての仕事を今回の会議から新しい本部長達に渡したら、
これが、けっこうやってくれるのだ。
見ていても、聞いていても、ほとんど不安がない。
そうしたら私の出番が劇的に減った。
立場を変えたら、今までのようにすぐに口を挟みたくなる衝動にあまり駆られない。
難しい時代だからこそ、
あまり実務にのめりこまず、
ある程度フリーな立場で客観的な視点を持とうと思ったことが、
意外にみんなが自立していく事に気がつき、嬉しい発見であった。
もちろん、決して気を緩め、自分が楽をしようとは思わないが。
各部署の責任者たち、約40名。
みんなで美味しい弁当を食べる。