2009年07月09日(木曜日)
2253.今、時代の変わり始めに何をすべきか
石炭の文明から石油の文明に変わった時、
第二次世界大戦の前だったのかよくは知らないが、
隆盛を極めた日本国中の炭鉱町が何十年かの内に廃墟同然となった。
CO2などの温室効果ガスを排出する化石燃料に支えられた今の文明が、
今、地球の生態系の存亡、人類の存亡を賭けて、
化石燃料から、太陽エネルギー、風力、地熱、原子力など、
非化石燃料による新しい文明を再構築しようとしている。
石炭から石油への文明に変わった時とは、
桁違いの規模の社会構造の変化を伴う文明大革命と言ってもいいかもしれない。
私が中学生の頃、40年ほどの前の事か、
中華人民共和国で「文化大革命」が起こされ、
「造反有利」のスローガンの下に、年端もない子供や青年たちによる「紅衛兵」が
それまでの伝統的かつ封建的な文化と経済構造を執拗に破壊し、
新しい価値観と経済構造を構築しようとした。
その過程において、一説には二千万人という人々が処刑され、獄死し死んだと聞く。
文化大革命の是非についてここで云々するものではないが、
人の価値観を変え、文化を変えるには想像を絶する犠牲が伴う一つの例ではあろう。
しかしこれから行われるのであろう革命は、
人の心にある文化を変えるのではなくて、
エネルギーという道具を変える、つまり文明を変える革命だ。
エネルギーという大きな利権の所在が変化する過程で、
利権者と権力者が求める愚かな戦争さえ起きなければ、人が死ぬような悲劇は起きない。
しかしそれにしても、社会の構造が大きく変わることには違いない。
2050年までに先進国においてCO2の排出量を80%削減すると
サミットで決議するらしいが、
それで本当に地球の温暖化が阻止できるのかどうか知らない。
しかしそれが実現できれば人類と地球の生態系が救われるわけだから、
そうすべきなのであろう。
目標は40年後である。
求められる変化の規模が大きいだけあって、長い時間がかかるのだろうが、
いまだにCO2排出量は削減どころかいまだに増加している現状で、
まず増加率ゼロにするだけでも、かなりの社会変革が必要になる。
目標は40年後だが、その困難さゆえに、
変革は今の時点から始まらなくてはならないだろう。
今を変革が始まるスタート地点と考えるならば、
今、何を始めなければならないのか。
世間全般のスケールではなく、現実的に自らのこととして何を始めなければならないのか。
それを考える事が、変化し始める今後の社会の中で
必要とされる存在でいられるか、不必要と捨てられるかの分岐店になるだろう。
今、私たちは、あの繁栄の炭鉱町・夕張にいるのだ。
何十年か前、文明が石炭から石油に代わりつつ時代の、
石炭を掘り続けている夕張に住んで働いていると考えればいい。
いずれは不要とされることが分かっている炭鉱の町で、
次の時代をどう考えるのか、
いずれ減ってくると分かっていながら、
まだ入ってくる石炭の注文に目先を奪われ、次の時代を考えないならば、
いずれは時代から不要とされる存在になっていくしかない。
次の時代がどうあるべきか、
次の時代の文明がどのように構築されるのか、
先見の目を持って予測し、今、自分の手元に持っているインフラをどう活かし、
どのように変化させるべきかを的確に判断しなければならない。
しかし、時代はゆっくりと変わっていくので、
その歩みより先を行き過ぎては先走りになるし、
しかし確実に変わっていくので、遅すぎては時代遅れになって置いていかれる。
いずれにしても、
石炭の時代、日本には炭鉱がたくさんあって、
ある程度自給できたが、時代が石油に移っていく時、
石油資源をほぼまったく持たない日本は石油資源を求めて東南アジアに進出した。
しかし、今回は違う。
燃やす物が変わるのではなくて、
燃やさない文明を作るわけだから、
何かを求めて海外に侵略的に進出してもしょうがないのだから、戦争にはならない。
平和の内に革命が始まる。
平和の中で革命は進み、新しい社会が作り上げられてくる。
IT革命が、
平和の内に私たちの生活の一部を変えたように、
もっと巨大なスケールで、平和な革命がはじまり、私たちの生活をガラッと変える。
私たちの洗車ビジネスに関わるキーワードは、
「電気自動車」「少雨化・水不足」「少子化」「衛生」「美的感覚の上昇」「公害」
突き詰めて考えると、答えはいくつか出てくる。
その答えのどれかが社会から必要とされ、大きなビジネスになるに違いない。
答えは、もちろん、企・業・秘・密・である。(だったら書くな? すいません。)
東京へ向かう新幹線の中、
長く続く梅雨の中で、当然、富士山は雲の中だ。
我が幸運の富士山が見えないことは高い確率で予想されたので、
名古屋駅のホームで、富士山を撮ってしまった。
これでいいのだ。
一昨日、千種の居酒屋「文」に行った。
昔からその存在感に圧倒されっぱなしの犬塚さんと一緒だ。
私は名古屋の街に呑みに出るのは年に一回あるかどうかなので、
「文」にも久しぶりであったが、相変わらず、圧倒的に美味く、旨く、とっても美味しく、
しかも、へ~~~って感じでお値打ちであった。
ちょっと場所が分かりにくいけど、千種区の「文」絶対すすめです。
愛知県名古屋市千種区内山3丁目21-20
0066-9675-0544
http://gourmet.yahoo.co.jp/0001575114/
もちろん、存在感の塊である犬塚さんにも気に入っていただいたようだ。