谷 好通コラム

2009年06月24日(水曜日)

2239.お互いに真剣に会う、面接

ここひと月、
たくさんの方と面接をしているが、面接はいつも難しい。
面接時のその人の印象と、
実際に仕事を始めてからの印象がずいぶん違う人も多いのだ。

 

特に人材紹介の会社で斡旋された方は面接慣れしているのか、
面接の印象はどの人も素晴らしいが、
実際にはそれほど仕事が出来るわけではなかったりすることが多いような気がする。
これはあくまでも私個人の経験なので、
一般的にもそうなのかどうか分からないが、少なくとも私の経験ではそうだった。
もう人材紹介の会社には絶対に頼まないと決めている。
だから、その逆の場合もあるはずで、
本当に力を持っているのに、その人が面接ベタで、
こちらがその力を感じ取れず、
みすみす不採用にしてしまったケースも多かったはずなのだ。

 

「企業は人なり」ともいう。
これからの仲間になるかもしれない人との最初の出会いで、
どこまで、その人の持っているポテンシャルを見出すことが出来るかどうか。
オーバーに言えば会社の運命を左右する大切な瞬間でもある。

 

この一ヶ月に愛知と関東の両方で300人以上の方の応募を受けた。
今まで経験した事のない人数で
やはり、世の中に不景気が充満しているのかもしれない。

 

しかし、インターネットを使った募集に応募して来られる人には、
まず書類審査をした上で、面接の案内をメールで行うが、
残念ながら返信して来られない人も多くいる。
返信もしないのならば、応募しなければいいのにとも思うが、
たぶん携帯メールで気楽に応募してしまうのだろうか。
就職難の時代と言っても、
真剣に自分の仕事を探そうとしている人と、
その真剣さをまったく感じさせない人もいて、
働かなくても、とりあえず、誰かが食べさせてくるだろう的な甘いものを感じることがある。
日本はまだまだ豊かで、平和なのだ。

 

一日に何人もの人とお会いすると自分が何を話したのか分からなくなってしまう。
しかし、面接に来られる人にとっては、
少なくとも、この会社の面接は一回だけ。
しっかりとお話をお聞きし、
誠意を持ってこちらの説明もさせていただかなければならない。

 

真剣に自らの仕事を見出そうとしている方との縁を、真剣に求めるならば、
私たちも真剣に会い、真剣に接するべきである。
「企業は人なり」
「人とは縁なり」
人との縁で、すべてが成長し、進化していく。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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